学校法人・教育業界コンサルタントの水溪です。
いつもお読み頂き有難うございます。
春分が近づき暖かさを感じる中、全国では卒業式が行われている時期かと思います。
そんな中、3月中旬のニュースで『この春卒業予定の高校生の就職率が、今年1月時点で88.3%になった』という厚生労働省発表の数字を目にしました。
この数値は3年連続で改善はしていますが、リーマンショック前である平成20年の-1.1ポイント水準であり、就職を希望する高校生17万人のうち、2万人余りが就職が決まっていない状況になります。
一定の改善は見られるものの、高校を卒業後すぐに仕事繋がるのは依然容易ではありません。
では、高校卒業予定者が仕事に関する知識・技能を習得したいと考えた場合、どのような社会資源があるのでしょうか。
その答えの一つに、『職業能力開発大学校』を利用する、という選択肢があります。
職業能力開発大学校は、高度な知識と技能・技術を兼ね備えた実践技能者の育成を目的とした厚生労働省所管の職業訓練施設で、学費も他の進路に比べて安価な場合が一般的です。
私が住んでいます近畿圏では、下記の4施設が置かれており、電子情報技術科や生産技術科、住環境科、流通・物流に関するコースが設けられています。
学校によっては、ものづくりの魅力や楽しさを伝える為の「出前授業」を実施し、出前授業のメニューを公表しているHPもあります。(http://www3.jeed.or.jp/osaka/college/highschool/index.html)
高校1・2年生の段階で、進路を考える機会としてこれらのサービスを活用するのも、キャリア教育上有効な施策と言えるでしょう。
水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)