学校法人・教育業界コンサルタントの水溪です。
いつもお読み頂き有難うございます。
船井総合研究所に入社して3年目になります。
自分が日々周囲の方々にご指導頂いて来た事から考えると、社会人になるというのは、
●これまで自分が育ってきた小さな世界で身に着けた思考パターンではなく、社会の中で仕事をしていく為に必要な価値基準と習慣を身に着けること。
であると認識しています。
こうした「価値観の転換」を求められているのは、就職活動に入る専門学校生や大学生の方も共通するものがあるかと思います。
私が過去に訪問させて頂いた文化・教養関係の学科を持つ関西の専修学校さまでは、就職課の窓口脇の掲示板いっぱいに、就職活動をする上で必要な心構えが貼られていました。
大きな文字で所狭しと掲示されているのは、就職の意義や、各業界の募集の慣習、履歴書を書く上での原則といったもの。
中には、
●「会社訪問の前には必ず所在地を下見する事!」
●「面接試験の最後には必ず質問をする事!」
という大変具体的なアドバイスもありました。
全体を通じたメッセージは、「授業を受ける側の受身の存在としての学生」から、「能動的に行動する社会人」への移行を促している点です。
あくまで想像ですが、この学校の先生方は、授業やその他の指導の場面でも、上記のメッセージを繰り返し繰り返し伝えられているのでは無いでしょうか。
先ほどの「大事な約束の前にはきちんと下見をする」という言葉も、この習慣を持っているかどうかで、試験や面接といった勝負時に発揮する力も違ってくるように感じます。
もっと言うと、その後の仕事や人生までも変わるかもしれません。
校内掲示物も、日々の指導と連動させる事で、キャリア教育・就職支援を行う上で大きな効果が期待出来ます。
水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)