学校法人・教育業界コンサルタントの水溪です。
いつもお読み頂き有難うございます。
教育現場の先生方とお会いすると、発達障害のある生徒さんに対してどのような関わりをすれば良いか、という声をお聞ききする事があります。
極論を言うと、一人一人違うものですし、私は魔法のような方法は知りません。
ただ、限られた時間の中で、40名近い生徒に対してきめ細やかなサポートを行うのは、並大抵の事では無いと思います。
もっと沢山の支援者がいたら・・・、と誰もが感じるのでは無いでしょうか。
放課後等デイサービスを始めとした福祉事業を展開するNPO法人サンフェイスさんでは、この問題を正面から解決するある取り組みをされています。
それは、
●小中学校の生徒を対象とした発達障害に関する訪問授業
の実施です。
正直、私はお話を伺った際、「えっ、先生ではなく生徒さん向けですが?」と思わず聞きなおしてしまいました。
すなわち、障害に関する理解を深めて貰う為に、見え方や感じ方といった特性の体験や、適切な伝え方を知って貰うワークショップを提供されているのです。
授業の根底にあるのは、「相手の気持ちになって考えることが大切」というメッセージであり、柔軟な子ども達はどんどん吸収してくれると仰っていました。
言い換えれば、40人近い生徒が最良の理解者、支援者になる訳です。
それって、本当に凄い事だと思います。
(※言葉で言うのは簡単ですが、実際には訪問授業時の伝え方一つとっても、物凄い配慮がなされていると想像します。)
何も特別な支援で無くても、どうして困っているかを周囲が分かってくれる環境があれば、それに勝るものは無いように思います。
水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)