学校法人・教育・福祉業界コンサルタントの水溪です。
いつもお読み頂き有難うございます。
私の住んでいる大阪府高槻市は、大阪市と京都市の中間に位置する人口35万人のベットタウン。
普段の買い物は、お得な食料品は駅前の平和堂で、その他の定番の品はイオンのネットスーパー等の宅配を活用することが出来とても便利です。
その一方で、昨今『買い物弱者(買い物難民)』というキーワードが注目を浴びています。
経済産業省の資料によると、高齢化・人口減少により、地域で日常の買い物や必要なサービスを受けるのに困難を感じる人たちが、高齢者を中心に全国で約600万人いることが指摘されています。
このような状況の中、滋賀県には『ぎょうれつ本舗』と呼ばれる先駆的な取り組みがあります。
●軽四移動商店街ぎょうれつ本舗(http://gyouretuhonpo.shiga-saku.net/)
滋賀県社会就労事業振興センターが企画する同事業は、軽四トラックで高齢化の進む地域へ食料品や日用品の販売を行う、謂わば「移動販売モデル」です。
特筆すべきは、福祉事業所や就労支援に関わる企業などが連携し、障害のある当事者さんが販売という仕事を通じて地域の方と接することが出来るという点にあります。
「近くにお店が無い」「運転が出来ない」「移動の手段が無い」という悩みをもったお年寄りへの購入機会の提供は、非常に付加価値の高いサービスであると感じます。
買い物弱者支援という枠を超えて、高齢者の見守りや就労支援、地域での共生といった様々な可能性を秘めた事業と言えそうです。
水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)