学校法人・教育・福祉業界コンサルタントの水溪です。
いつもお読み頂き有難うございます。
放課後等デイサービスを提供する事業所さんの多くは、看板や外観にはさほど意識を向けておられないケースが多いようです。
そもそもが商売とは性質の異なる「福祉サービス」だから、という理由があるように思います。
或いは、地域によっては事業所数自体が少ない為に、マーケティングについて考慮しなくとも利用者獲得に困らないエリアがある為かも知れません。
事実、平成24年の児童福祉法の一部改正によって現在の形となった放課後等デイは、業種・業態のライフサイクルという観点で見れば、今なお導入期若しくは成長期にあると考えられます。
しかし、地域によっては事業所数も順調に増加しており、遠くない将来に市場が成熟期に向かうのは確実です。
これらを鑑みると、ただ看板を出せば良いのでは無く、外観施策でも少し先の市場の変化を見越した効果的な伝え方が必要となります。
結論だけ簡潔に申しますと、導入期であれば看板に
●業種名(放課後等デイサービス)+事業所名
を大きく記載すれば良かったものが、成長期・成熟期にはこれに加えて
●プログラムやコースの魅力
も訴求していく事が求められます。
仮に、療育機会提供の場としての放課後等デイを志向せず、レスパイトに近いニーズを満たす事を目指すのであれば、利用時間や利用可能日といった「利便性」を全面に出す工夫をする施策が有効となって来ます。
自施設の「+α」の要素が何であるか、そして、どのように発信するか。
外観演出施策の範疇を超える話かもしれませんが、これから参入を検討される方には、是非一度考えて頂きたいテーマです。
水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)