高校生にとって、家族は煙たい存在かも知れない。
例え肉親であっても、違う人間なのだから好きになれない所があっても無理はない。
親への感謝を説く人も居るが、個々の事情もあるし、そもそも人にすすめられてするものでは無いと思う。
しかし、保護者の庇護のもとを離れると、自分を守ってくれたり、何かを与えてくれる存在など無いのも事実だ。
高校で学ぶ「現代社会」のページをめくってみても、それは分かる。
例えば、人間の権利について。
現実の世の中では、諸々の権利は最初から無条件に与えられた訳では無い。
長い年月と、人々の血が流れて獲得されたものだ。
しかも、この先ずっと変わらずあるとは限らない。
例えば、経済活動について。
生きていく為には、時間を労働に変え、自身の才覚でお金を得なければならない。
自分の中の何かを売って、物を買うわけだ。
誰もタダでご飯を与えてくれたりしない。
気に入らない事があったとしても、文句だけ言っていても始まらない。
もう後何年かしたら、自分の力で生きていかなければならない。
では今、何をしたら良いか。
まずは世の中の成り立ちやルールを知り、自分自身を富ませる為の努力をする事が先決だ。
何をしたら自分が豊かに生きられるのか、少しずつ考える必要があると思います。
水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)