今月に入って、小学校の教師を目指している二人の生徒から話を聞く機会が有りました。
それぞれが、自分の心やこれまでの体験に根ざした動機を持っていて、真剣に悩み、考えているようです。
僕自身は、高校生の頃は教師になりたいという真っ直ぐで強い気持ちは持っていなかったので、少し眩しい思いがします。
そして、生徒が語る言葉に惹き付けられている自分に気がつきます。
頭に浮かんでくるのは、
「僕もいつか、小学生に教える仕事をしてみたいな」
という思いです。
最近そう感じるようになったきっかけの一つは、いじめ被害児童の保護者が書いた生々しい記録を綴った書籍を手に取ったことに有ります。
もしかしたら、不登校経験を持つ生徒と日々面談をする中で、彼・彼女らの小学校時代の経験が、今なお大きな影を落としていることも影響しているかも知れません。
生々しい体験が記された本を読んだり、生徒の声に耳を傾けていると、自分も小学校高学年という時間の中で苦しい思いをしたことが思い出されます。
幸いにも、そのせいで自分の足元が揺らぐようなことは有りません。
しかし、そこには特別な「何か」が有ります。全く忘れてしまうことは出来ません。
高校生や10代後半の生徒と向き合うことは自分にとって大事なテーマですし、ずっと続けたい。
しかし、いつかはもっともっと下の年代の所まで遡って関わってみたい。
そんな願望を感じています。
水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)