10年選手

私の周りには、教育の仕事をして10年以上経つ同僚が何人かいます。

そうした先輩と自分を見比べると、力の差は歴然です。

例えば、仕事の正確さや生徒に伝える力、言葉に込める重みといったもの。

一緒に生徒指導の場に入ったり、学年集会で生徒に語りかける場を目の当たりにしたりすると、特に差を感じます。

それだけではありません。

自分達が属する通信制高校業界の社会的意義への理解、将来を見通した上で今後組織全体の為に自分がどう行動すべきかについても、見えているものが違うように思います。

今仮に、教員として求められるスキルを10のジャンルに分けて競ったとしたら、10年選手の同僚には一つも勝てないだろうと思います。

教師を生業にすると決めてから5年が経とうとしていますが、唯一無二の存在からは程遠い自分に愕然とします。

指導の確からしさ、教員としての力量の差はどこから生まれるのか。

ごくシンプルに考えると、目の前の生徒や様々な出来事、授業の1コマ1コマに知恵を絞って全力を注ぎ、徹底し続けてきた結果が腕に宿っているのだと思います。

今の自分はまだ、冷や汗を搔きながら日々を過ごしている。

手放しで仕事が楽しいとも言えない。

ただ、教員として10年経った時、身につけた力量や知見を、誰かの為に自由に発揮出来る自分になっていたいとは思います。

水溪 悠樹

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