先日、勤務する高校の入学試験業務で中学3年生と話す機会が有った。
その際、保護者の方から
「子どもが学校に行けなかった時期を振り返ってみると、自分が今後どうなっていったら良いか分からなくて悩んでいるようだった」
という言葉があり、思わずはっとした。
なんて大きな問いだろうか。
私が関わる高校生の中にも、自分の生き方についての問いに、真っ直ぐに向き合っている生徒がいる。
個々の悩みは深くそれぞれ異なるので、十把一絡げに出来るようなアドバイスは無い。
ただ、その問いの答えは、「将来」という遠い対岸に転がっている訳では無いと思う。
これまで生きてきた中で吸収した物事や、心が動いた出来事、家族や他者との付き合い方、そういったものと地続きにあるはずだ。
進路選択の機会は、自分を形作る要素の一つ一つと向き合わなければならない、大きな節目の一つ。
苦しみもあるかも知れませんが、自分の可能性を信じて進んで欲しいと思います。
水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)