長期休暇明けの登校を来週に控えた金曜日。
様々な準備の合間に、クラスの生徒に電話を掛けていました。
登校日初日の諸連絡については、生徒所有のiPadやスマホ等で閲覧可能な共有用のアプリで伝えられるので、一件にかける時間はごくごく短いものです。
主なねらいは、生徒の状況確認と、一つでも週明けからの不安解消を行うこと。
実際に昼過ぎに電話を掛けてみると、気だるく眠そうな声に出会うことや、元気な声にこちらが励まされる場面もあります。
中には、気恥ずかしそうに最近の生活リズムや、困っていることについて語ってくれる生徒もいます。
勿論、繋がらないこともあります。
電話をしていて感じるのは、電話越しとは言え、一対一の関係から伝わってくる情報の多さです。
慌しく始まる登校日初日。残念ながら、1人対30人の教室ではキャッチしきれないことも多くあります。
自分自身が、生徒に向けて少しずつチューニングされていくようにも感じます。
政府がまとめた2015年の自殺対策白書によると、過去約40年間にわたって集計した18歳以下の日別の自殺者は9月1日が最多であり、長期休暇明けの児童生徒の心理的負担の大きさが伺えます。
教員の働き方の問題が議論される今日ですが、削減・効率化出来ることはとことんしながら、命に関わるかも知れないこうしたケアには変わらず時間を掛けていきたいです。
水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)