8月の自殺者数増加の報道に続いて、大阪市北区の商業施設で起こった痛ましい出来事が耳に入ってきた。
同じ市内で同世代の命が失われたというニュースに、不安を感じる自校の生徒も居ると思う。
死は、身近な人であれば勿論、遠い関係の人でもあっても重いものだ。
人前ではいつもと変わらないように振舞っていたとしても、自分でも気づかないうちに大きな影響を受けていることもある。
仲間内ではセンセーショナルな面が話題に上がるかも知れないが、心の内を話すのは難しいことだ。
私自身、大人になった今であれば、誰かの死を時間を掛けて反芻し、その気持ちの一部を人に話すことも出来る。
しかし、10代の頃に身近な人の死に直面していたら、誰にも話すことは出来ないだろうと思う。そもそも上手く言葉にすることが出来ないし、理解しくれる人を見つけることも容易では無い。
もし、今まさにそうした不安を抱えている生徒がいれば、少しだけ信頼出来る大人に打ち明けてみて欲しい。
親でも、教員でも良い。
場合によっては、スクールカウンセラーや支援者も力になってくれる。
最近は、下記のリンクのように厚生労働省が電話やSNSを介した相談窓口を整備している。
苦しさが募り、押しつぶされてしまう前に、安心して相談出来る場へと繋がって欲しいです。
水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)