午前と午後の2回に分けて、勤務校の始業式があった。
教室に何十人と集まった生徒の顔を眺めていると、生まれ育った場所も違う沢山の10代が、こうして目の前に集まっていることに不思議な感じがした。
普通だったら、お互いに出会うことも無い人たちだ。
当然、生徒は私になど何の関心も持ってはいないが、教員という役割を通じて、日々何かを投げ掛けることが出来る。
そういう意味では、学校ってやっぱり凄い発明だと思う。
そんな思いが頭に浮かんだ。
教員生活7年目も残すところ2か月と少し。
自分の中に、まだまだこの仕事を新鮮に感じたり、驚いたりする真っ新な気持ちがあるようだ。
水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)