届くこと

この一週間は、自分自身の気持ちが大きく揺さぶられる日々だった。

年度末がすぐそこに迫っているにも関わらず、生徒本人にも保護者の方とも殆ど繋がることが出来ず、学校として良い関わりが出来なかったケースが1件や2件では無いからだ。

教員としては無力感を感じるし、心に澱のようなものが溜まっていく。

自分の仕事、自校のサービスに価値がないと見做されているのであればそれは変え続けるしか無い。

様々な事情から高校卒業を待たずして社会人としての自立を優先する生徒も居るし、10代でも既に経済的に自立している生徒も居る。

しかし、未だそれも難しい、様々な意味で支援が必要と思われる家庭が教育の場から離れていく実情がある。

より良い居場所や社会資源に繋がれば良いが、楽観的に思えないことも多い。

学校に軸足を置いて、それを生業としている自分の考えるべきことはシンプルで良いのかも知れないが、矛盾を感じることが増えてきている。

本当に必要としている人に届いていない。

それとは別に、教員として嬉しい、濃密な時間もいくつかあった。

先日も、対人関係や心身の面で苦しい思いをつつも、自己をきちんと内省しながら成長する生徒の姿を目の当たりにすることが出来た。

心の中は将来について不安でいっぱいだと思うが、もう少しだけ努力をしてみようという表情を見ると、心が震える思いがする。

他にも、この一年間学校から離れていても、変化を求めて行動している知らせを聞けて驚く場面も有った。

リーチする方法、キャッチする方法をもっと考えて行かなければならないと思う。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)

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2019年の目標

少し遅くなりましたが、新年の目標をここに記しておきます。

その前に、少しだけ振り返りを。

2018年は、職場の正職員選考や授業力についての基本研修をクリアし、社内的なものとは言え、教員として仕事をしていく上での足場固めが出来た一年でした。

生徒に対しては、より深い学びへ繋ぐ為、振り返りの習慣化を目指したe-Portfolioづくりに着手。

また、新たに生徒指導・生活指導という仕事の一端を担うことになり、そのしんどさと可能性を感じることが出来た。

私的なことでは、2016年の夏に離婚をしてから2年以上経ち、これからのことを多少前向きに考えられるようにもなった。

少しずつですが、色んな歯車が上手く回り始めているような手応えが有ります。


【2019年の目標】

「卓越した教員になる」

自分のことだけじゃなく、組織の仕事をまわし、その腕で同僚を助けられる存在になる。

一人の人間として、生徒と良い人間関係を作る。また、生徒自身がそういった人間関係を作る力を育てる。

包括的生徒指導、PBIS、ブリーフカウンセリングの手法の実践。校内での展開。

現代社会の授業と進路指導、生活指導におけるe-Portfolioの活用事例を作る。他キャンパスへ発信出来るものにする。

2019年度中には、教育学の学士号と英語の教員免許を取得する。

始業時間の30分前には必ず自席に居る。今のバタバタした習慣を変える。

1日15分は英語の勉強を継続する。

校内or校外で小さな勉強会をしたい。まずは自分が参加する所からだが、常に発信出来る状態を作る。

生徒が辞めない学校を作る。

「疲れにくく、変化に反応できる体作り」

月4回は合気道の稽古を継続する。出来れば、この1~2年で初段になりたい。

月10㎞はリフレッシュの為に走る。

体重を72.5㎏にする。

「全てのベースとなる良い生活習慣」

だらだら夜更かしをしない。24:00にはスマホを置いて布団に入る。すべきことはそれまでに片付けるか、早起きしてやる。

毎週土曜日に15分の掃除と整理整頓タイムを持つ。

週3回程度は弁当を持参する。コンビニでの買い食いを減らす。

教育の仕事を通じて気づいたことを記録する為に、週1回はブログを書く。

週1回で良いので英語の短い日記を継続する。

「将来の為のお金の管理」

確定拠出年金とつみたてNISAを継続。

20万円は貯金する。

「プライベートの時間」

パートナーとの時間を大切にする。季節を感じる食事や外出を楽しむ。

月1回はバイクか自転車で出掛ける。心に遊びの部分を作る。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)

生活指導担当として作りたい環境

職場の高校における、生活指導担当としての役割を考えています。

自分の理解では、生徒が安心して学べる環境を作ること、様々な教育活動が機能し生徒が育つ為の風土やカルチャーを作ることだと思っています。

細かい施策を語る前に、そもそもどんな状態の学校を作りたいか。

組織としての数量的な目標は勿論有りますが、私が思い描く質的な理想は次のようなものです。


リビングスキル・ソーシャルスキル」

(学校が全てでは無いが)毎日朝から登校できる体力と習慣を身につける。

集団の中で過ごすことへの耐性を高める。

学習だけでなく、自身の性格や行動、日常生活についても振り返ることが習慣となっている。

対人的な小さな失敗や試行錯誤を通じて、人との適切な距離感を身につける。

適切な相手に、適切な方法で助けを求められる。

「価値観や他者への態度」

自分と違うキャラクターの人間を疎外・攻撃するので無く、それぞれの個性を受け入れられる。

人と比較しての優劣では無く、挑戦すること、前向きに努力すること自体を尊いと思える。

「マナーやパブリックスペースでの過ごし方」

好き嫌いや相手の社会的身分に関係なく、挨拶と丁寧な言葉遣いが出来る。

来校者に対して気持ちの良い挨拶が出来る。

自分の欲求だけでなく、「公共の福祉」と言う視点で考えられる。

パブリックスペースで床に座り込んだり、ものを食べながら歩くのは恥ずかしいことという認識を生徒が持っている。

「自分と周囲の為に気づき行動する習慣作り」

(掃除当番に関係なく)ゴミやキャンパスの汚れを、教職員と生徒が進んで綺麗にしている。

「マインド」

義務教育とは異なる学ぶ時間を持つ意味、社会から投入されているお金の重みを多少なりとも実感している。

保護者から一歩だけ自立する。

「ミッション」

学び成長することが自分と他者の為になること、将来社会の役に立つことを実感している。

自分が社会に何が提供できるかを少しだけ考えている。

「風土」

朝の登校時に、教員と生徒、生徒同士が気持ちの良い挨拶を交し合うことが日常風景になっている。

クラスの大半の生徒が、始業前の教室で各々の学習課題に取り組んでいる。

「どうせウチの学校は」と言う生徒はいない。(学校が最高の環境を目指し努力し続けており、かつ生徒が通信制高校に対して劣等感を持たない状態を作る。)

生徒が卒業時にこの学校で良かったと思える。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)

支援が動き始める瞬間

今週一週間の仕事をしていて、

「今、このタイミングで面談が出来て本当に良かった。」

「一本の電話が相手に繋がり、声を聞くことが出来て良かった。」

と思えることがいくつかあった。

少しずつだが、支援が機能し始めた手応えを感じる。

ただ、冷静になって振り返ると、予想通りに進んだことばかりでは無い。

自分も教育者・支援者の端くれでは有るので、生徒の日々の様子や発達上の課題、家族の状況等にも注意を向けながら、「見立て」のようなものを持って仕事をしている。

ある程度正確な見立てが有り、生徒や保護者の方から信頼して頂ける関係性や協力体制が築ければ、支援はどんどん進む。

状況が大きく変わることや、新たな問題が発生することもしばしばだが、土台さえしっかりしていれば新たな機会に繋げられる。

しかし、実際には自分の見立てなど全く役に立たず、途方に暮れることも多い。

苦しい気持ちを抑えられず、唸りながら職員室内を行ったり来たりしてしまう。

そんなケースでも、細い糸を絶やさないようにアプローチを続ける中で、予想をしていなかった変化の兆しに触れられることも有る。

もう一手、もう一歩、もう一回と、こればっかりはやり続けてみないと分からない。

くじけず、機を引き寄せたいと思います。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)

起こったことへの対応

5月に地震、6月には大雨が降り、落ち着かない日々が続いている。

大阪府北部地震の日は、通勤中の電車が急停車し、緊急速報が鳴り響いた。

結局は、2時間半ほど車内で待った後、駅から離れた線路上で下車することになった。

JRの職員さんが地上へ渡した梯子を支える中、乗客の多くは無言で降りていたように思う。

砂利道を歩き、謝罪や注意喚起の声が響く中、線路脇の歩道に辿り着いた時は心からほっとした。

人命に関わる二次的なトラブルは絶対に許されず、可能な限り迅速に乗客を誘導する為に、どのような指揮系統と行動が求められるのか、自分には想像がつかない。

非日常の中で起こってしまったことに対応する姿に、職業人としての意識の有り様を目の当たりにして、あれこれと考えざるを得なかった。

学校教育の世界でも「危機管理」という言葉がある。

理屈を言えば、取り返しのつかないことが起こらないよう、日々目配り・気配りをし、策を講じることが肝要だ。

しかし、実際には「起こってしまったことへの対応」に多くの時間を費やしてる。

綺麗な答えが無い中、相手の納得と理解、次に繋がる道筋を見出さなければならない。

問題の大小は関係無い。

まだ上手くやる力は無いですが、サポーターとしての真価が問われる仕事。

腹を据えて取り組みたいと思います。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)