リスタート出来る場所

先日、職場の高校で入学式が有りました。

新入生の表情も、それを迎える2・3年生の雰囲気もとても素敵なものでした。

暫く事務仕事が続いていたので、これだけ大勢の生徒と向き合うのは久しぶりのこと。

1年生の頃に担任をしていた生徒達が沢山声を掛けてくれたのには照れましたが、元気な声を聞けて嬉しかったです。

キャンパス長による式辞の中で、「リスタート」と言う言葉が有りました。

式の最中、そして数日経った今でもぼんやり考えているのですが、自分にとって思いの外大事なキーワードで有るようです。

本来の意味は、中学校時代にしんどい思いをした子も、高校三年間で大きく変われる、成長出来ると言うメッセージ。

でも、それだけじゃ無い。

恐らく、自分自身がリスタートして教員になった一人だからこそ、余計に共鳴する部分が有るのだろうと思います。

自分がそう言った空気を纏わなくなった時、すなわち単なる「選別」に寄った教育に傾いた時が、この仕事から退場する時なのだろうと思います。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)

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今こそ掲げるミッション

10代の終わりに通った美術予備校で、ミッション、ビジョン、コアバリューという言葉を教わった。

つまりは、「自分の旗を掲げろ」というメッセージだと思う。

大切な事を確認する意味で、今の自分のミッションをここに記しておきます。

===== mission =====

①教育を通じて、自己と社会を知る機会を提供する。

②発達上の課題や悩みと直面する人に寄り添い、一緒に乗り越えられる存在になる。

③生徒の力を引き出せる学校と組織を作る。

④生を享受する。この世の美しい物事に触れ、感じた事を記録し発信する。

⑤自分自身と身近な人の幸せの為に生きる。

===== vision =====

●33歳までに、教科指導、SST、学年運営の面でミドルリーダーとしての役割を果たせるようになる。

●35歳までに、小規模キャンパスをマネジメント出来る力をつける。

===== value =====

●失敗から学ぶ。

●よく身体を動かし、よく考える。

●何かのせいにしない。

●整理整頓の徹底。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)

世界の何処かであったこと

いつも有り難うございます、水溪です。
先日、宮沢賢治著『虔十公園林』を読み返してみました。

私は、賢治の抽象的な詩は良くわかりませんし、自己犠牲的な作品も辛くて読めません。
ただ、淡々としたこの作品は不思議と何度も読んでいます。

『虔十公園林』を最初に手に取ったの小学生の頃。
大好きだった先生が学芸会の題目として選び、詩情溢れる劇として眼前に示して下さった事も影響しているのかも知れません。

大人になって改めて気づくのは、人物や景色の描写の見事さ。
物語の舞台や時代は私が今生きている現代とは違うはずなのに、あたかも現実に存在した情景のように感じられます。

子供たちの訪れない雨の降る杉林で佇む虔十の様子。
枝からしたたる水滴の美しさ。
そして、哀しみ。

本当に、世界の何処かであったことのように思います。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)

「発達障害だから」という言葉の続き

いつも有り難うございます、水溪です。
教育業界にいると、教職員が集まる場面で「あの子は発達障害だから。」という言葉を耳にすることがあります。
診断を受けている生徒や、特性を持っている生徒が話題に挙がっている訳です。
そんな時、続く情報や真意を聞き漏らさない為に耳をダンボのようにして待つのですが、話がそれで終わってしまう事が少なからずあります。
どうやら、「あの子は発達障害だから、○○が出来ない。」という事のみを意味しているようです。
余人ならともかく、教員が。

本来それに続く言葉は、
「あの子はこういう事を苦手としているから、教員側は△△な伝え方をすると良い。」
「今は○○は出来ないが、××な課題を与えてはどうか。」
といった前向きなものであるべきです。

ラベリングは容易ですが、貼り付けるだけでは時として害悪となります。
この言葉の続きにどんな答えを持ってくる事が出来るのか。
教員としての姿勢と腕が問われる所です。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)

「みんな仲良く」という言葉

いつも有り難うございます、水溪です。

広汎性発達障害のある方への支援を行うNPOの講演で、「みんな仲良く」という言葉が引き起こす負の結果について学んだ事があります。

幼少期に学校で「みんな仲良くすべき」という情報をインプットされ、それが出来ないばかりに成人になっても集団自体を避けてしまうケース。

障害の有無に関わらず、同じようなシーンは結構眼に浮かびます。

私自身も、人間関係で悩んでいる生徒に対しては、事情にもよりますが、

「全員と仲良くしなきゃいけない訳じゃ無いしね。」

「そもそも、友人関係を築こうと思ったら、一年単位で時間がかかることもあるよ。」

といった話をすることがあります。

高校の現場にいる者として付け加えるとしたら、

「全員と仲良くならなくても良いけど、軽々しく人の好き嫌いを言うのは良くない。」

「皆と気持ちの良い挨拶をする事は、学校や職場でとても大切なこと。」

「クラスの一員としてやらなければならない掃除はきちんとやる。」

といった事はあわせて伝えていきたいですね。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)