周りの助け

教員一年目は、2年生のクラスを受け持った。

担任としての私は、ダメダメだったと思う。

生徒の心は上手く掴めず、学校での日々のルーティンにも慣れないし、ミスも多かった。

今だから言えるが、教室には「去年の〇〇先生はこうだったのに」「××先生のクラスの方が良かった…」と言う空気が漂っていて、何とかしようとして更に空回った。

沢山失敗をして、同学年の先生には数え切れない程助けて頂いた。自分が原因で生んでしまったクレームについて反省したことも多い。

生徒対応についてベテランの先生から注意を受けたことも一度や二度ではない。そんな中、時にエレベーター内で同僚が「あの場面(の生徒指導)は、水溪先生が正しかったと思いますよ」とそっと声を掛けてくれたことは、小さな自尊心への慰めとなった。

ここまでは思い出話。

クラス運営について思うのは、同僚の支えは勿論、実は「助けてくれる生徒」の存在がとてつもなく大きい。

今改めて職員室を見渡すと、自校の一年目の先生は皆、少しでも良い授業をする為に工夫をし、絶えず生徒を気に掛けている。

そんな教員側の思いを汲んでくれる生徒がクラスに何人かいるだけで、とても心強いものだ。

私にも、そんな風に支えてくれた生徒が何人か居る。今も居る。

別に、教員の言うことを聞く良い子になって欲しい訳でも、失敗を大目に見て欲しいという訳でも無い。

ただ、担任の思いや意図していることを、少し想像してくれるだけで良い。

是非、一緒にクラスのことを気に掛けて力を貸して欲しいです。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)

ちっちゃなリーダー

二日間にわたって実施された文化祭が、昨日無事終わりました。

今年は、一日目は有志生徒や声優・PFコース生による表現発表、二日目はクラスでの企画や模擬店という構成。

私のクラスは、メイド服を着た男子生徒と、ヴァンパイアに扮した女子生徒がフレンチトーストを売るお店を出しました。

僕自身は、本当に楽しかった。

生徒は連日遅くまで大変だったと思うけれど、クラスの中心となる生徒が、

「仲良く協力して、皆で楽しくやろう。」

というメッセージを一貫して発信してくれたおかげで、とても良い雰囲気を共有することが出来た。

イラスト好きの生徒が作ってくれた絵画やポスターの出来も素晴らしかったし、ショータイムのダンスも盛り上がった。

出会って半年ばかりの生徒たちがわいわいガヤガヤ準備をする様子を見ると、自分で言うのもなんだけど、結構良いクラスだなと思う。

今回発見したのは、うちのクラスにはちっちゃなリーダーが沢山いるということ。

普段は一番前には出ないけれど、良いものが出来るようアイディアを出したり、周りの子に適切な声かけをしてくれる。

一日が終わった後、そうしたリーダーの一人のスピーチにも、こつこつと頑張っていたクラスメイトをユーモアを交えて褒めたたえるシーンがあって、皆で大笑いした。

集団で何かをすると、個々人の良い所や課題が、より一層くっきり見えてくる。

残り、4ヶ月と少し。

良い形で、次年度に繋げていきたいと思います。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)

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