苦手だから出来ないこと→苦手だけど出来ること

通信制高校で仕事をしていると、生徒から対人的な悩みを聞くことがしばしば有ります。

一例を挙げると、不登校を経験をして来た生徒にとって、ペアワークやグループワークが有る授業、すなわち複数の生徒とのコミュニケーションが発生し得る場は不安の種のようです。

ここから、具体的な解決策・代替案を提示していくのが教員の役割。

ただ、こういった訴えを聞いた時、まずははごくあっさりと

「そうなんや。」

と返答するようにしています。

最初は、否定も肯定もしません。

勿論、これだけでは折角の成長の機会を逸してしまいます。

相手との関係性やタイミングにもよりますが、少しずつ

「(他の人と接するのが)好きじゃなくても、まあまあ出来るようになるかも知れないで。」

「今は出来なくても、少しずつやればハタチぐらいには出来てるかも知れないよ。」

「一人が好きなのは全然良いけど、大勢とも居られる方が生き易いよ。」

というメッセージを伝えていきます。

損得が響く生徒であれば、

「コミュニケーション力を今のうちにつけておいた方が、大人になてからおトクやで。」

「単に知識が有るだけより、色んな人と関わる力があった方がお金になるよ。」

という話をします。

直ぐには変化に繋がらなくても、そうした積み重ねが半年後・一年後の成長に響いて来るのだと思います。

余談ですが、私自身中高生の頃は人と関ることに苦手意識しか無かったですが、10代の終わりに偶々教育の世界に惹きつけられ、訓練の結果多少変わりました。

得意かと聞かれたら分かりませんが、必要な話は出来るし、そういった力を寄せ集めて生徒と関わっています。

人間には向き不向きも有りますし、苦手なものを好きになる必要は有りません。

でも、自分は苦手だと思っていることでも、まあまあ出来るようになるかも知れない。

やってみることで、自分や他者に対して新しい発見が有るかも知れませんよ。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)

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横の繋がり

昨年末の12月に、クラスの生徒が企画した「2016年お疲れ様会」で、焼肉の食べ放題に行ってきた。

一応の趣旨は、文化祭の売り上げを使って、入学以来頑張ってきたお互いを労いあうと言うもの。

同月に行われた合唱コンクールの打ち上げも兼ねていた。

強制力の無い日曜日のイベントながら、8割近くの生徒が集まってワイワイ過ごす事が出来た。

今回教員として嬉しかったのは、クラスの生徒の横の繋がりがよく見えたこと。

出来るだけ多くの生徒が集まれるように、お店の選定やスケジュールについて何度も話し合いがされた。

皆で食事を囲むことが苦手な生徒がいると聞けば、どんな座席配置にしたら安心か相談したりもした。

また、参加するか迷っている生徒については、僕が声を掛ける以外にも、

「クラスの誰が誘ったら、○○○君は来るやろ。」

というように、普段の雑談の中で自然に話題にのぼる空気が出来ていた。

旗振り役のリーダーを中心に、一人一人の生徒がお互いに一寸ずつ気遣いが出来たからこそ、楽しい時間を共有出来たのだと思う。

後日保護者の方と話をすると、

「ウチの子は、クラスメイトとこういう風に集まったのは初めてで…。」

という声もあった。

この一年を振り返って、 とても良かったなぁと思う。

余談だが、僕個人の価値観を言うと、大勢と過ごす時間より一人でいる方が好き、という考え方も嫌いじゃ無い。

ただ、皆とも過ごせた方が色んな集団の中で生き易くなるし、もしかしたら人間としての幅も広がるかも知れない。

押し売りはしたく無いけれど、少しずつそういった時間にも慣れていって貰えればと思います。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)

朝のセルフチェックの習慣化

今週で夏休みが終わり、8月末には生徒が揃って登校してくる。

職員休暇中は、身の回りの整理をしたり、身体を動かしたりして過ごした。

のんびりする時間が出来ると、

「3年間という限られた時間で、生徒をどこまで連れて行けるのか。」

「自分は教員としてどうなりたいのか。」

といったことぼんやり考える。

大きい問いなので、まだ上手くは答えられない。

ただ、目先のことに関して言うと、新学期は今一度、土台作りに力を入れたいと思う。

例えば、朝のSHRまでの過ごし方。

その一部を明文化すると下記のようになる。

学習の為の姿勢、聞く姿勢を自分で整えること。

人に言われてからするのではなくて、自分でチェックすることに意味がある。

地味なことかも知れないけど、まずはきちんとした習慣を作らないと、学んだことが積み上がっていかない。

良い3年間が過ごせるように、繰り返し伝えていきたいと思います。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)

 

始業までにすべきこと

今こそ掲げるミッション

10代の終わりに通った美術予備校で、ミッション、ビジョン、コアバリューという言葉を教わった。

つまりは、「自分の旗を掲げろ」というメッセージだと思う。

大切な事を確認する意味で、今の自分のミッションをここに記しておきます。

===== mission =====

①教育を通じて、自己と社会を知る機会を提供する。

②発達上の課題や悩みと直面する人に寄り添い、一緒に乗り越えられる存在になる。

③生徒の力を引き出せる学校と組織を作る。

④生を享受する。この世の美しい物事に触れ、感じた事を記録し発信する。

⑤自分自身と身近な人の幸せの為に生きる。

===== vision =====

●33歳までに、教科指導、SST、学年運営の面でミドルリーダーとしての役割を果たせるようになる。

●35歳までに、小規模キャンパスをマネジメント出来る力をつける。

===== value =====

●失敗から学ぶ。

●よく身体を動かし、よく考える。

●何かのせいにしない。

●整理整頓の徹底。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)

友達づくり

高校の現場にいると、生徒の友達づきあいに関する悩みと直面する。

大人しい性格で、中々親しい友人がつくれない。

積極性はあるが、相手とトラブルを起こしてしまう。

一人一人の悩みは異なるが、大別するとこのどちらかであるように思う。

いずれのケースも、相手に応じた「適切な距離」「適切な関わり方」が獲得出来ていないという意味では、根は同じソーシャルスキルの問題と言える。

これらの悩みに対して何が出来るか。

必要なのは、生徒を焦らせない事だと思う。

友達を作る前に、まずはお互いに顔と名前が一致する「顔見知り」の関係を築く。

挨拶をし合うような相手が出来てから、半年、一年という単位の時間をかけて、少しずつ親しくなっていけば良い。

毎日のHRで繰り返し伝えていきたいし、生徒間のコミュニケーションを促すワークを通して後押しをしていこうと思います。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)