大学の「今」に触れてみる

学校法人・教育業界コンサルタントの水溪です。

いつもお読み頂き有難うございます。

各学校では終業式を終え、高校2年生にあたる生徒さんも少しずつ進学や就職準備の色に染まっている時期かと思います。

私も、高校生の頃は周囲で

「模試で偏差値が●●だったから、××大学を目指す。」

「同じクラスの△△は、○○予備校に通い出したらしい。」

という声が聞かれ、何となくみんなそわそわし出したような記憶があります。

勉強が出来る人や頭の良い人は既に集中モードに入っているかもしれませんが、一方でなかなかそれが出来ない人もいます。

少なくとも私はそうでした。

そんな時はやはりドン臭い方法かもしれませんが

「自分は、どんなことに関心を持っているんだろう。」

「大学って何をする所なんだろう。」

「将来どんな仕事をしてみようかな。」

と言ったことを、コツコツ考える時間を持つことが大切なように思います。

本を読んだり調べたりするのも良いですが、夏休みは実際に大学に足を運んでみる良い機会です。

高校によっては大学の担当者が説明に来校してくれる所もありますが、やはり、自分で切符を買って行ってみる事をおススメします。

幸い、最近は最先端の大学の研究に触れられる機会も多々あるようです。

●参考:大阪大学HP「【特集】小学生、中学生、高校生向け公開講座」(http://21c-kaitokudo.osaka-u.ac.jp/news/2013/newsletter_vol14

実際に足を運んで、眼で見て触れるからこそ得られるものも沢山あります。

生徒さん、もしくはお子さんと向き合う中で、是非こういった機会もすすめて頂ければと思います。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)

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学校案内の到着確認

学校法人・教育業界コンサルタントの水溪です。

いつもお読み頂き有難うございます。

5月のこの時期、全国の高校・専門学校・大学で、平成26年度入試の為の学校案内と受験要項の配布が始まります。

学校案内は、自校の魅力が凝縮されたものであり、未来の生徒が直接手にとって触れる、生徒募集の要とも言えるものです。

また、塾・予備校・学校に設置される自校の案内は、進路指導を介して、入学へと導く窓としての役割を果たします。

私が新卒として船井総研に入社し、チームリーダーの松下から教わった事の一つに、

●発送先の学校や塾・予備校に対しては、電話で資料の到着確認をすることが大切。

という教えがあります。

「学校案内を送ること」は目的ではありません。

正しい目的は、

●請求主・発送先担当者が封を開け、進学希望者の目に触れる場所に設置してくれること。

もっと言えば、

●進学希望者が手に取り認知して貰うこと。

●より自校を知る為に、ひいては出願に向けて行動して貰うこと。

にあります。

生徒募集上の重要な経路となる塾や予備校に対し、資料の到着確認電話する。

決して難しい事ではありませんが、たったこれだけの事で、情報の伝達率は確実に向上します。

一本の電話が、発送先との関係構築という意味でも効果を発揮します。

是非、自校の魅力を多くの方に伝える為に、取り組んで頂ければと思います。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)

発達障害のある新入生を迎える大学がすべき事

学校法人・教育業界コンサルタントの水溪です。

いつもお読み頂き有難うございます。

全国で、入学式や入社式のニュースが聞かれる4月になりました。

急な環境変化への適応や、人間関係上の苦手を持つ発達障害のある当事者さんにとっては、特にストレスが多い季節だと思います。

実際、こうした大学生へのサポートを専門にされている支援者さんにお会いすると、

●大学に合格したのに、入学後の宿泊型のオリエンテーションで躓き、不登校状態になってしまった。

●単位履修の仕方が十分に理解出来ず、誰にも相談する事が出来なかった。

という話をしばしば伺います。

ある種の感覚上の過敏さを持つ方にとって、宿泊型のイベントは苦痛や刺激に満ちており、非常に敷居が高いものです。

また、キャンパスでは親しくなった者同士で「履修科目どうする?」と相談し合う風景が至る所で見られますが、仲間関係を築くのが不得意な人にとっては、そういった輪に入るのは困難です。

(それ以外にも、アナウンスの聞き漏らし、掲示の見落としがあったり、同学年の生徒をモニタリング出来ていない為に、「周りの人がやっているから、自分もやらなきゃ。」という考えに至らない事も考えられます。)

こうした生徒に対して、大学教職員がすべき事は何でしょうか。

最も必要なものは、

●障害の疑いのある相談者の話をよく聴くこと。

●生徒、保護者、場合によっては高校進路担当者と連携を取り、入学前から人的なサポートの体制を整えること。

にあります。

(後者に関しては、保護者や高校の教員が支援のニーズを自覚していないと難しいですが・・・。)

前述した入学後の躓きに立ち返ると、

●障害特性の為に宿泊型のオリエンテーションが難しいと申告して来た生徒には、別途個別のガイダンス日を設ける。

●履修上の悩みは教務課、心の悩みは学生相談室、進路に関する悩みはキャリアセンター、というように相談の為の資源を明示する。

と言ったことで、スムーズに大学生活へと繋ぐ事が出来ます。

ただ、現場の教職員の方の中には、「その生徒だけ特別扱いは出来ない。」「甘やかしでは無いか。」「そんな事では、卒業後に社会で通用しない。」という誤解をお持ちの方もいらっしゃると思います。

ある意味では、それは正しい事なのかもしれません。

ですが、

●「障害特性の為に現時点で困難な事があるのであれば、飛び越えられる別のハードルを設ける。」

というのは、必要な教育的配慮だと私は思います。

今は出来なくても、これからの大学生活の中で徐々に獲得していく事は沢山有るのですから。

先ほどのオリエンテーションの例で言えば、別日程を設け、その約束をきちんと守るよう約束する事は、甘やかしではありません。

障害特性に対する正しい理解と、教職員の方々の対応・伝え方次第で、解決出来る事はまだまだ沢山あります。

是非、様々な背景を持つ生徒が充実した大学生活を送れるような学校づくりを一緒に進めていきましょう。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)