支援が動き始める瞬間

今週一週間の仕事をしていて、

「今、このタイミングで面談が出来て本当に良かった。」

「一本の電話が相手に繋がり、声を聞くことが出来て良かった。」

と思えることがいくつかあった。

少しずつだが、支援が機能し始めた手応えを感じる。

ただ、冷静になって振り返ると、予想通りに進んだことばかりでは無い。

自分も教育者・支援者の端くれでは有るので、生徒の日々の様子や発達上の課題、家族の状況等にも注意を向けながら、「見立て」のようなものを持って仕事をしている。

ある程度正確な見立てが有り、生徒や保護者の方から信頼して頂ける関係性や協力体制が築ければ、支援はどんどん進む。

状況が大きく変わることや、新たな問題が発生することもしばしばだが、土台さえしっかりしていれば新たな機会に繋げられる。

しかし、実際には自分の見立てなど全く役に立たず、途方に暮れることも多い。

苦しい気持ちを抑えられず、唸りながら職員室内を行ったり来たりしてしまう。

そんなケースでも、細い糸を絶やさないようにアプローチを続ける中で、予想をしていなかった変化の兆しに触れられることも有る。

もう一手、もう一歩、もう一回と、こればっかりはやり続けてみないと分からない。

くじけず、機を引き寄せたいと思います。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)

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発達をサポートするという視点

学校法人・教育業界コンサルタントの水溪です。

いつもお読み頂き有難うございます。

土曜日の日中はお休みを頂いて、特定非営利活動法人ノンラベル主催の『アスペルガー支援者養成講座』に行って来ました。

(「発達障害」というキーワードは、学生時代に不登校や中途退学について学ぶ中で出会い、今も個人的なテーマの一つになっています。)

今回は、ゲスト講師として、

●『30歳からの社会人デビュー―アスペルガーの私、青春のトンネルを抜けてつかんだ未来』(花風社)

の著者である藤家寛子さんをお招きし、後半にはニキ・リンコさん、花風社の浅見淳子さんとの対談まで伺うことが出来ました。

正確な内容は、花風社さんが出版されている書籍をお読み頂くのが一番かと思いますが、自分なりに咀嚼してのみ込んだポイントは、

①社会で生きていくには、(障害の有無に関わらず)強くならなければならない。

②支援者は、「世の中は障害の事を分かってくれない・・・。」というような誤った社会観を植えつけてはいけない。

③社会で生きていくのは、実は結構楽しいし、それによって楽になることもある。

という三点です。

シンプルですが、非常に重みのある言葉です。

この①~③をよくよく吟味すると、詰まるところ、

●人生の初期段階で、どんな支援者(保護者・学校の先生・ワーカー・ドクターなど)と出会うか。

がかなり大事な要素になってくるように感じます。

すなわち、その支援者のもとで、自己の課題を適切に理解し、体力やソーシャルスキルを身につけ、未来に対する前向きな期待を養っていく事がとても重要だということです。

これらは、我々が担う教育の仕事の本質を示しています。

知識や技術を習得させるのも学校やスクール業の大切な役割ですが、「生徒の発達をサポートする」という役割を再認識する事で、これまで以上にサービスに幅と深みが生まれてくるはずです。

実際にこれらの課題に取り組まれている学校さまについては、また別の機会にご紹介していきたいと思います。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)