外国企業誘致策としての国際バカロレア教育

学校法人・教育業界コンサルタントの水溪です。

いつもお読み頂き有難うございます。

東京都に、アジアのヘッドクォータープロジェクトという外国企業誘政策があります。

本計画の狙いは、日本の立地競争力が低下する中、税制・諸規制・街づくり上の優遇施策によって、アジア地域の拠点機能を有した外国企業を誘致し、日本全体への経済効果に繋げる事にあります。

(実際に数字を見てみると、東京都内の外国企業数はピークである2005年の2,645社から、2010年の2,339社へと90%以下の水準にまで減少しています。)

上記の誘致環境整備策の教育分野のカギとして位置づけられているのが、国際バカロレア教育の導入案です。

国際バカロレア教育は、スイスの国際バカロレア機構が定める探求型の教育課程であり、その修了試験によって得られる資格は、世界で通用する大学入学資格として認められています。

東京都のストーリーでは、同プログラムを教育に対して高い関心を持つ来日外国人の子弟受入施策として捉えており、既に都立国際高等学校での導入が検討されています。

(この計画は同時に、国内の生徒の「内向き志向」を打破し、海外大学への留学意欲を持った生徒を育てるエンジンとしての効果も期待されています。)

教育プログラムとしても大変高度であり、国際的な大学入学資格が得られる国際バカロレア資格はまさに、世界から集まる来日外国人のニーズを満たす上で打ってつけのプログラムと言えます。

いち教育システムの枠を超えて、都市政策・経済活性化策の一つに採り上げられる程、非常に高い関心が注がれています。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)

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大阪市教育振興基本計画案に見る英語教育の時流

学校法人・教育業界コンサルタントの水溪です。

いつもお読み頂き有難うございます。

先日、大阪市が取り組む『グローバル化改革』に関する資料を頂く為に、大阪市教育委員会事務局を訪問して参りました。

本計画では、

●積極的に自分の考えや意見を伝える事が出来る英語コミュニケーション能力の育成

を目的とし、英語教育について大きく2つのプランが示されています。

一点目は、小学校から中学校まで一貫した『音声・文字・発音の総合的な英語教育』の実施です。

具体的には、音声指導重点校として(24小学校・8中学校)が設定され、学習メソッドとして「フォニックス」が採用される見込みとなっています。

フォニックスは、英語の発音とアルファベットの間の規則性を習得させるメソッドであり、英語学習上の単語の読み書きでの躓きを改善する効果も期待されます。
(私が中学生の頃は、辞書や教科書の裏表紙に載っている発音記号表と睨めっこをしながら、怪しげな発音をしていたのですが、これから学ぶ子は、より英語らしい発音が出来る訳ですね。)

民間の英会話スクールでは、

●Berlitz kids(http://www.berlitz.co.jp/kids/

●ECC KID’S WORLD(http://www.kids.ecc.jp/

等で、年代と習熟度に応じたプログラムが導入されています。

二点目の英語教育の目玉は、ICT(Information and Communication Technology)の有効活用です。

まだ詳細は不明ですが、「アジアなど海外の小・中学校と連携し、英語で学びあう機会づくり」「双方向のコミュニケーション」「情報活用能力の育成」「協働学習や個別学習の充実」が盛り込まれており、コミュニケーション手段としての英語の活用が重視された内容となっています。

これらの政策に関しては賛否両論があるかもしれません。

また、正確な効果に関しては継続的な実証研究を待たなくてはなりません。

ただ、

●学校教育に関わる者は、単に英語を教授するのでは無く、その目的とメソッドに関して明確な指針を持たなければならない。

●また、その手段であるICTの活用方法に関しても、ビジョンを持たなければならない。

という時流を明確にした点において、非常に意味のある計画案であると感じます。

これから、どんな個性的な取組みをする学校が出てくるのか、目が離せません!

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)