友達づくり

高校の現場にいると、生徒の友達づきあいに関する悩みと直面する。

大人しい性格で、中々親しい友人がつくれない。

積極性はあるが、相手とトラブルを起こしてしまう。

一人一人の悩みは異なるが、大別するとこのどちらかであるように思う。

いずれのケースも、相手に応じた「適切な距離」「適切な関わり方」が獲得出来ていないという意味では、根は同じソーシャルスキルの問題と言える。

これらの悩みに対して何が出来るか。

必要なのは、生徒を焦らせない事だと思う。

友達を作る前に、まずはお互いに顔と名前が一致する「顔見知り」の関係を築く。

挨拶をし合うような相手が出来てから、半年、一年という単位の時間をかけて、少しずつ親しくなっていけば良い。

毎日のHRで繰り返し伝えていきたいし、生徒間のコミュニケーションを促すワークを通して後押しをしていこうと思います。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)

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教育者が準備すべき小さな失敗が出来る環境

教育・福祉業界コンサルタントの水溪です。

いつもお読み頂き有難うございます。

広汎性発達障害の傾向を持つ成人の方の就労支援を行う現場では、実現不可能な希望に対するブレーキをかけ、適切な目標設定と具体的ステップを示すのも支援者の役割であると言われています。

現実検討能力に課題がある方にとっては、長期の無業化や不必要な挫折体験、ひきこもり化を未然に防ぐ為にもこうしたサポートが意味を持ってきます。

ただ、何をもって「実現不可能」と判断するのかは非常に難しい問題です。

生育暦や障害特性に基づいた医療関係者・福祉職の判断がベースになるのは間違いありません。

しかし、あえて誤解を恐れずに言えば、究極的には何が実現不可能であるかなんて誰にも分かりません。

(事実、周囲から「向いていない」「無理」と言われた職業を、不断の努力によって実現された当事者の事例を書籍を通じて知る事が出来ます。周囲の提案は、あくまで確からしさに基づいたアドバイスです。)

とりわけ、もう少し下の年齢の方や、学齢期の方の教育を行う現場においては、安心・安全な学びの場を提供すると同時に、試行錯誤の場を提供することが重要になってくるのではないでしょうか。

具体的な例を挙げますと、昨年ご訪問させて頂いた関東のある通信制高校さまでは、保育分野に関心を持つPDD-NOSの生徒さんに対し、保育園での定期的な職業体験の機会を設けておられるという話を伺いました。

(一般には、保育園や幼稚園の先生は同時に沢山の児童を見なければなりませんし、保護者の対応や心理的な相談も含め、非常にハードルが高い仕事です。)

この通信制高校では、そこでブレーキをかけるのでは無く、一定の範囲内で仕事に触れられる場を与えているのです。

これらの体験を通じて、生徒さんは、「この仕事の●●●な所は大変だけど、条件さえ整えば自分にも○○○は出来そうだ。」という気づきを得るのかもしれません。

体験学習の中で、自分が目指すべき理想の先生像を見つけるかもしれません。

あるいは、やっぱり自分には向かないということを発見するのかも知れません。

いずれにせよ、このような小さな成功と失敗が出来る環境は、進路を模索する中高生にとって大切な場です。

勿論、生徒さんの特性に応じたサポート体制が基盤としてあるのは大前提ですが、こうした環境が、キャリアを考える上でかけがえの無い時間になっているのだと思います。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)

通信制高校による学童保育事業への参入

学校法人・教育業界コンサルタントの水溪です。

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通信制高校・サポート校の運営で知られるKTC中央学院がこの春スタートさせた取り組みに、

●KTC放課後スクール HugPON!(http://www.hugpon.jp/

という学童保育事業があります。

同校の参入の一因と考えられるのが、通信制高校を取り巻く環境の変化です。

平成23年度までの10年間を見ても、通信制高校在籍生徒数は19万人前後とほぼ横ばいである一方、私立の通信制高校(独立校)は80校を超え、この10年で4倍以上となっています。

すなわち、生徒・保護者は数ある通信制高校から学校を選択する立場になっており、学校側は、これまで以上に高品質なサービスと独自色の発信が求められる市場環境に突入していると言えます。

このような企業努力に加え、長期的に総合的な教育機関として優位性を示していく為には、より下の年代や保護者を意識した事業展開も検討する価値のある戦略です。

事実、成長を続け2,500億円市場と言われる学童保育業界には、学習塾や大手フィットネスクラブが参入し、単なる放課後の居場所とは異なる、勉強・英会話を教える学習支援や独自のコンテンツを打ち出したプログラムを提供しています。

こうした取り組みには、事業体としての成長や若手が活躍する新たなフィールドの創出、自社のノウハウの深化、教育企業としてのイメージの向上といった効果が期待出来ます。

(もう一つ、学習塾であれば見込み客の確保・生徒の囲い込みといった狙いもあるかと思いますが、通信制高校と学童保育の関連性を考えた場合、この効果はそれほど重視されていないように思われます。)

いずれにせよ、市場の変化に立ち向かうチャレンジングな取り組みとして、個人的にとても気になる事業です。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)

大学の「今」に触れてみる

学校法人・教育業界コンサルタントの水溪です。

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各学校では終業式を終え、高校2年生にあたる生徒さんも少しずつ進学や就職準備の色に染まっている時期かと思います。

私も、高校生の頃は周囲で

「模試で偏差値が●●だったから、××大学を目指す。」

「同じクラスの△△は、○○予備校に通い出したらしい。」

という声が聞かれ、何となくみんなそわそわし出したような記憶があります。

勉強が出来る人や頭の良い人は既に集中モードに入っているかもしれませんが、一方でなかなかそれが出来ない人もいます。

少なくとも私はそうでした。

そんな時はやはりドン臭い方法かもしれませんが

「自分は、どんなことに関心を持っているんだろう。」

「大学って何をする所なんだろう。」

「将来どんな仕事をしてみようかな。」

と言ったことを、コツコツ考える時間を持つことが大切なように思います。

本を読んだり調べたりするのも良いですが、夏休みは実際に大学に足を運んでみる良い機会です。

高校によっては大学の担当者が説明に来校してくれる所もありますが、やはり、自分で切符を買って行ってみる事をおススメします。

幸い、最近は最先端の大学の研究に触れられる機会も多々あるようです。

●参考:大阪大学HP「【特集】小学生、中学生、高校生向け公開講座」(http://21c-kaitokudo.osaka-u.ac.jp/news/2013/newsletter_vol14

実際に足を運んで、眼で見て触れるからこそ得られるものも沢山あります。

生徒さん、もしくはお子さんと向き合う中で、是非こういった機会もすすめて頂ければと思います。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)

結局は自分がどこまで変われるか

学校法人・教育業界コンサルタントの水溪です。

いつもお読み頂き有難うございます。

以前、関西でずっと障害者福祉に携わってこられた方にお話を伺う機会が有りました。

その時の話題は主に作業所や就労支援に関することだったのですが、

「結局は、支援者自身がどこまで変われるかです。」

という言葉がありました。

私は福祉の現場で働く者ではありませんが、この「●●者自身が」という部分を入れ替えれば、どんな仕事にも言える事だと思います。

小さな事にこだわり失敗を繰り返してしまう私は、事あるごとにこの言葉が頭に浮かび、いつも恥ずかしい気持ちになります。

今朝も眠りから覚めた時、雨音を聞きながらこの言葉がひどく思い出されたのでここに記しました。

今日も一日宜しくお願い致します。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)