授産施設の自助努力を促す仕組み

学校法人・教育・福祉業界コンサルタントの水溪です。

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先日、審査員の一人としてお招き頂いた「第5回スウィーツ甲子園 兵庫県大会」に出席して参りました。

同大会は、兵庫県下の障害福祉サービス事業所で作られた商品の販路拡大を担う兵庫セルプセンターさんが企画され、現在は全国大会が開かれるビックイベントとなっているものです。

私は縁あって昨年から参加させて頂いているのですが、どの事業所さんの商品(焼き菓子やパン、ジャムなど)も独自の工夫がなされ、日々の努力が伺えるものばかりでした。

この企画をゼロから立ち上げて来られた方々に伺って知った事なのですが、開催当初は

●事業所で作ったものが売れたら良いな。

という姿勢だった各施設の方々が、ここ数年は

●ウチの事業所はこんな良いものを作っている。この商品を、こんなお客さんに是非買って貰いたい!

というように、自信を持った表情に変わられてきたそうです。

文字にすると些細な違いかもしれませんが、この差は物凄く大きなものだと思います。

これまでの歳月の成果ですね。

ともすれば相互に孤立する恐れのある各施設を繋ぎ、外部に対して自施設の取り組みを伝える機会を提供する役割を担われているように思います。

このような素晴らしい仕組みと、各施設さんの試行錯誤に非常に感銘を受けた一日でした。

~追記~

兵庫県下の授産商品は、こちらのサイトで購入出来ます。

●+NUKUMORI(http://www.nukumori-hyogo.com/

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水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)

放課後等デイサービスでの成長の視覚化

学校法人・教育・福祉業界コンサルタントの水溪です。

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私は保育園~小学校の頃に、地元の「名鉄スイミングスクール」に通っていました。

確か、学校のプールの授業で水に顔がつけられなくて、「これはいかん!」と思い親に頼んで通わせて貰った記憶があります。

もともと不器用な方なので速く泳げる訳ではありませんが、「蹴伸び」や「バタ足」から始まって基礎的な泳法を少しずつ覚え、2ヶ月に一回ある「進級チェック」をクリアする事で貰えるバッジがとても誇らしかった記憶があります。

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スポーツ教室やスクール業界でも活用される学習成果の視覚化。

先ほどはバッジという例を挙げさせて頂きましたが、この他にも、

●基本的な動作を習得する毎に評価シートにスタンプ押す

といった方法もあります。

スクールビジネスにおいては「退会防止」の一言に帰結される本施策ですが、利用者さんの療育の為の補助ツール、保護者とのコミュニケーションツールとしても非常に有効です。

子供の立場からすれば、獲得したことに対して適切な評価をして貰える体験となりますし、次に取り組むべき課題が明確になる事で、目標意識を持つ事が出来ます。

保護者にとっては、日頃直接は支援・療育の場を見る事が出来なくとも、受けているサービスの内容や子供の成長が一目でわかり、安心して事業所に通わせる事が出来ます。

お子さんと親御さんが安心して継続出来るというのは、療育の効果を一段と高める結果になるはずです。

小学生を対象とした放課後等デイの事業所であれば、ある種のソーシャルスキルや、簡単な運動などを評価してあげるケースもあります。

本人さんの状態にもよるので完全に共通の評価シートを作る事は難しいかもしれませんが、これから各種プログラムを整えられる事業所さんは、是非ご検討頂ければと思います。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)

放課後等デイサービス事業所の外観演出施策

学校法人・教育・福祉業界コンサルタントの水溪です。

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放課後等デイサービスを提供する事業所さんの多くは、看板や外観にはさほど意識を向けておられないケースが多いようです。

そもそもが商売とは性質の異なる「福祉サービス」だから、という理由があるように思います。

或いは、地域によっては事業所数自体が少ない為に、マーケティングについて考慮しなくとも利用者獲得に困らないエリアがある為かも知れません。

事実、平成24年の児童福祉法の一部改正によって現在の形となった放課後等デイは、業種・業態のライフサイクルという観点で見れば、今なお導入期若しくは成長期にあると考えられます。

しかし、地域によっては事業所数も順調に増加しており、遠くない将来に市場が成熟期に向かうのは確実です。

これらを鑑みると、ただ看板を出せば良いのでは無く、外観施策でも少し先の市場の変化を見越した効果的な伝え方が必要となります。

結論だけ簡潔に申しますと、導入期であれば看板に

●業種名(放課後等デイサービス)+事業所名

を大きく記載すれば良かったものが、成長期・成熟期にはこれに加えて

●プログラムやコースの魅力

も訴求していく事が求められます。

仮に、療育機会提供の場としての放課後等デイを志向せず、レスパイトに近いニーズを満たす事を目指すのであれば、利用時間や利用可能日といった「利便性」を全面に出す工夫をする施策が有効となって来ます。

自施設の「+α」の要素が何であるか、そして、どのように発信するか。

外観演出施策の範疇を超える話かもしれませんが、これから参入を検討される方には、是非一度考えて頂きたいテーマです。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)

買い物弱者支援と移動販売

学校法人・教育・福祉業界コンサルタントの水溪です。

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私の住んでいる大阪府高槻市は、大阪市と京都市の中間に位置する人口35万人のベットタウン。

普段の買い物は、お得な食料品は駅前の平和堂で、その他の定番の品はイオンのネットスーパー等の宅配を活用することが出来とても便利です。

その一方で、昨今『買い物弱者(買い物難民)』というキーワードが注目を浴びています。

経済産業省の資料によると、高齢化・人口減少により、地域で日常の買い物や必要なサービスを受けるのに困難を感じる人たちが、高齢者を中心に全国で約600万人いることが指摘されています。

このような状況の中、滋賀県には『ぎょうれつ本舗』と呼ばれる先駆的な取り組みがあります。

●軽四移動商店街ぎょうれつ本舗(http://gyouretuhonpo.shiga-saku.net/

滋賀県社会就労事業振興センターが企画する同事業は、軽四トラックで高齢化の進む地域へ食料品や日用品の販売を行う、謂わば「移動販売モデル」です。

特筆すべきは、福祉事業所や就労支援に関わる企業などが連携し、障害のある当事者さんが販売という仕事を通じて地域の方と接することが出来るという点にあります。

「近くにお店が無い」「運転が出来ない」「移動の手段が無い」という悩みをもったお年寄りへの購入機会の提供は、非常に付加価値の高いサービスであると感じます。

買い物弱者支援という枠を超えて、高齢者の見守りや就労支援、地域での共生といった様々な可能性を秘めた事業と言えそうです。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)

放課後等デイサービスと専門学校との接点

学校法人・教育業界コンサルタントの水溪です。

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以前医療系専門学校をご訪問させて頂いた際、その敷地内で附属の鍼灸院を目にしたことがあります。

専門学校が付属の医療施設を持つことには、

①質の高い実習機会の提供、②差別化による生徒獲得、③地域社会と関与する窓口の確保

といった効果が期待出来ます。

国家資格に対応した認知度の高い職種がある一方で、放課後等デイサービスの分野はその歴史が比較的若いこともあり、在学中に直接触れ、進路として選択していく仕組みはまだまだ整っていないように思います。

宮崎市にある宮崎保健福祉専門学校は、専門学校が放課後等デイサービス事業所を持つ非常に稀な例の一つです。

同校は、介護福祉、作業療法、精神保健福祉に関する3学科を有しており、事業所内ではプレイセラピーを中心とした発達を促す取り組みや、自立の為のプログラムが提供されています。

それぞれの学科の専門知識を元に児童生徒の生活技能訓練の場に関与出来るという事は、放課後等デイ業界へのルートの提示に留まらず、ライフイベントに応じたサポートを行う支援者としての基盤を養う上でも非常に大きな意味があります。

放課後等デイと学生を繋ぐ素晴らしい取り組みとして、共有させて頂きます。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)