ちっちゃなリーダー

二日間にわたって実施された文化祭が、昨日無事終わりました。

今年は、一日目は有志生徒や声優・PFコース生による表現発表、二日目はクラスでの企画や模擬店という構成。

私のクラスは、メイド服を着た男子生徒と、ヴァンパイアに扮した女子生徒がフレンチトーストを売るお店を出しました。

僕自身は、本当に楽しかった。

生徒は連日遅くまで大変だったと思うけれど、クラスの中心となる生徒が、

「仲良く協力して、皆で楽しくやろう。」

というメッセージを一貫して発信してくれたおかげで、とても良い雰囲気を共有することが出来た。

イラスト好きの生徒が作ってくれた絵画やポスターの出来も素晴らしかったし、ショータイムのダンスも盛り上がった。

出会って半年ばかりの生徒たちがわいわいガヤガヤ準備をする様子を見ると、自分で言うのもなんだけど、結構良いクラスだなと思う。

今回発見したのは、うちのクラスにはちっちゃなリーダーが沢山いるということ。

普段は一番前には出ないけれど、良いものが出来るようアイディアを出したり、周りの子に適切な声かけをしてくれる。

一日が終わった後、そうしたリーダーの一人のスピーチにも、こつこつと頑張っていたクラスメイトをユーモアを交えて褒めたたえるシーンがあって、皆で大笑いした。

集団で何かをすると、個々人の良い所や課題が、より一層くっきり見えてくる。

残り、4ヶ月と少し。

良い形で、次年度に繋げていきたいと思います。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)

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本という窓

最近、朝のSHR前や休み時間に教室に入ると、文庫本を携えている生徒を目にする。

時には、お互いに本を薦め合ったりもしているようだ。

こういうのって、とても素敵なことだと思う。

 

本を読むことは自由な営みなので、心惹かれるものを読めば良い。

でも、あえて理屈を言うと、読書には三つの側面があると思う。

 

一つ目は、知識や情報を得る為の読書。

社会の出来事や人々の営み、未知の出来事を知ることは、見える世界を広げてくれる。

二つ目は、楽しみの為の読書。

思わず引き込まれてしまうような小説や随筆を読むのは、それ自体楽しい。

ページをめくる中で、普段は意識することが無い思いや感情に気づくこともある。

そんな物語との出会いは、すぐに役には立たなくても、人生を豊かにしてくれる。

三つ目は、自分の心と向き合う為の読書。

僕自身が高校生や大学生だった頃に一番切実に思っていたのは、

「自分はこの先、どう生きていったら良いのか。」

ということだった。

高校に通っても分からなかったので、読書を通じてそれを知るきっかけを得ようとしたように思う。

訳が分からないなりにも心に響いて線を引いた箇所や、その時感じたことは、今なお自分にとって大事なテーマだったりする。

自分の専門分野とは違うけれど、大学生の頃は古典といわれるものや、心理や教育書、フロムやフランクルなんかも夢中になって読んだ。

 

勿論、実際にはこんな単純には分けられないが、読書は自分や社会について知る上での窓になってくれるように思う。

薦められて読む本も、また楽しい。

素敵な本が有れば、是非教えて貰えればと思います。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)

忘れてはいけないこと

高校で担任をしていると、聞き上手とは言えない私でも、生徒の相談事を聞くことになる。

人間関係についての悩みが多い。

すぐに対策が浮かぶものがある。

苦しさがありありと伝わってくることもある。

生徒が怒り傷ついていること対して、同じくらい腹が立つこともある。

でも、実際の所は良く分からないことや、上手く答えられない場合の方が多い。

31歳になってお腹が出始めた人間が15・6歳の生徒の悩みを聞くのだから、ある程度は仕方が無いと思う。

ともすれば、すぐに自分のフレームワークの範疇で捉えようとしたり、知っている事例を当てはめたり、大人の目から見た解釈をしそうになる。

そうすると、途端に相手との間にある流れのようなものが止まってしまう。

やはり、まずは相手の気持ちをキャッチする事が一番大切なのだと思う。

大人になると忘れてしまいそうになるけれど、小中学生や高校生にとって、今居る学校という場は世界の殆んど全てと言っても良い。

僕は偶々不登校は経験しなかったが、小学生のある時期は学校という場がとても辛かった。

他に世界を知らないし、逃げ場が無かったら尚更だ。

目の前の生徒もきっと同じだと思う。

そういう意味において、学校という場は重い。

それだけは忘れずに、耳を傾けていきたいと思います。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)

 

自分の席からは見えないもの

9月に入ってから、先輩教員に声を掛けて頂いて、キャリア教育やICTに関するプロジェクト会議に出席させて頂いた。

私の職場は、全国に拠点を持つ広域通信制高校なので、本部職員と各キャンパスの有志の教員が定期的に集まり、こうしたプログラムを作りあげている。

スケールメリットを活かした教育作りに取り組む先生方の様子を目の当たりにすると、自分の出来ていること、出来ていないことが良く分かる。

視点の高さ、と言っても良いかも知れない。

普段、職員室の椅子に座っていると、どうしても目の前の仕事や、自分のクラスの生徒ばかりに目がいってしまう。

勿論、一番は目の前の事だ。

しかし、自キャンパスに対しても、全国のキャンパスに対しても、もっと出来ることは有るんじゃないかという思いが湧いて来る。

この日声をかけて頂いたのは、会議の中で、googleフォームを活用した業務の効率化を提案することが目的。

キャリア授業の中では、単元ごとの理解度を測る為に紙のアンケートを頻繁にしているし、それをキャンパスごとで整理し、全国で共有するのはとても手間がかかる。

それを、WEBアンケートフォームを活用する事で各キャンパスの負担を減らし、情報共有、フィードバックを容易にしようというのが私の提案だ。

予め作って行ったサンプルを見せると、どの先生もすぐに狙いを理解して下さり、是非やろうという結論に。

この仕組みは、生徒の満足度調査にも使えるし、複数キャンパスを持つ学校だからこそよりメリットも際立ってくる。

教育の世界に飛び込んで2年目。

会社勤めをしていた際に教えて貰った考え方やツールが、色んな場面で役に立ってきそうです。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)

朝のセルフチェックの習慣化

今週で夏休みが終わり、8月末には生徒が揃って登校してくる。

職員休暇中は、身の回りの整理をしたり、身体を動かしたりして過ごした。

のんびりする時間が出来ると、

「3年間という限られた時間で、生徒をどこまで連れて行けるのか。」

「自分は教員としてどうなりたいのか。」

といったことぼんやり考える。

大きい問いなので、まだ上手くは答えられない。

ただ、目先のことに関して言うと、新学期は今一度、土台作りに力を入れたいと思う。

例えば、朝のSHRまでの過ごし方。

その一部を明文化すると下記のようになる。

学習の為の姿勢、聞く姿勢を自分で整えること。

人に言われてからするのではなくて、自分でチェックすることに意味がある。

地味なことかも知れないけど、まずはきちんとした習慣を作らないと、学んだことが積み上がっていかない。

良い3年間が過ごせるように、繰り返し伝えていきたいと思います。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)

 

始業までにすべきこと