高校でfacebookを活用する際に準備すべきガイドライン

学校法人・教育業界コンサルタントの水溪です。

いつもお読み頂き有難うございます。

日本で2,000万人近いユーザーが存在すると言われるフェイスブック。

ソーシャルメディアは、自校に対する顕在・潜在的な関心を持つ人々に情報を届ける事の出来る有効な資源です。

一時に比べるとブームに翳りが見え始めたという意見もありますが、

●活用する明確な目的

●受け手が求めるコンテンツ

●継続する気持ち

の3つがあれば、強力なマーケティングツールとなります。

(特に、HPやパンフレットでは伝える事の出来ない「今」の情報や、外から見えない日常の取り組みを伝えられる点に強みがあります。)

ただ、中学や高校・大学といった学校法人で活用する場合は、予めガイドラインを作成する事をご提案致します。

というのも、複数名の教職員で運用する場合、コンプライアンスへの理解やネットリテラシーにも差が生じますし、それを見る生徒・保護者・地域社会の反応を考えると、最悪の場合にはクレームやいじめ、炎上へと繋がる恐れがあるからです。

このような問題を未然に防ぐ為に必要となってくるのが、SNS活用上のガイドラインです。

A4用紙1~2枚の文面で結構ですので、著作権やプライバシーの基準、機密情報、個人情報、その他リスクに関してまとめ、共通認識を持たせる事が効果を発揮します。

(基本的な事ですが、人物が映っている写真は予め許可をとる、或いは個人が特定し難いように小さく写すといった配慮も大切です。)

せっかくのツールを、何かあると恐いという消極的な理由だけで利用を制限してしまっては、機会の損失になりかねません。

是非、学校の魅力を発信する為に、ルールと共通認識を持った上で効果的に活用頂ければと思います。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)

放課後等デイサービスと専門学校との接点

学校法人・教育業界コンサルタントの水溪です。

いつもお読み頂き有難うございます。

以前医療系専門学校をご訪問させて頂いた際、その敷地内で附属の鍼灸院を目にしたことがあります。

専門学校が付属の医療施設を持つことには、

①質の高い実習機会の提供、②差別化による生徒獲得、③地域社会と関与する窓口の確保

といった効果が期待出来ます。

国家資格に対応した認知度の高い職種がある一方で、放課後等デイサービスの分野はその歴史が比較的若いこともあり、在学中に直接触れ、進路として選択していく仕組みはまだまだ整っていないように思います。

宮崎市にある宮崎保健福祉専門学校は、専門学校が放課後等デイサービス事業所を持つ非常に稀な例の一つです。

同校は、介護福祉、作業療法、精神保健福祉に関する3学科を有しており、事業所内ではプレイセラピーを中心とした発達を促す取り組みや、自立の為のプログラムが提供されています。

それぞれの学科の専門知識を元に児童生徒の生活技能訓練の場に関与出来るという事は、放課後等デイ業界へのルートの提示に留まらず、ライフイベントに応じたサポートを行う支援者としての基盤を養う上でも非常に大きな意味があります。

放課後等デイと学生を繋ぐ素晴らしい取り組みとして、共有させて頂きます。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)

放課後等デイサービスにおける支援の質の二極化

学校法人・教育業界コンサルタントの水溪です。

いつもお読み頂き有難うございます。

就学中の障害のある児童に対し、放課後や学校休業日に療育の場を提供する放課後等デイサービス。

全国的にはまだまだ整備が遅れている地域が多数存在するものの、260万人以上の人口を擁する大阪市は比較的環境が整っていると言われるエリアです。

選択肢が多いのは喜ばしいことですが、お会いする近畿圏の経営者さまの中では、新規参入に伴い事業所間で生じた支援の質のばらつきが問題視されるようになっています。

事実、大阪市福祉局が平成24年7月に行った調査でも、発達障害児を受け入れている69事業所のうち、

●視覚支援を行っている事業所:61%

●感覚統合に関するプログラムを取り入れている事業所:30%

●PECSや絵カード・マカトンなどのコミュニケーション支援を行っている事業所:46%

となっており、発達障害児に有効とされるこれらの手法を導入していない事業所が5割前後も存在することが指摘されています。

つまり、独自のプログラムの導入以前に、療育の基盤となる支援技法だけでも、既にこれだけの差が生まれているのです。

療育の場としてでは無く「預かり」を目的とする施設も一つの在り方かも知れませんが、これらの技法の整備無くしては、安心・安全な環境の提供もままならない恐れがあります。

よりよい放課後活動を提供し、療育の場・ソーシャルスキル獲得の場を保障する為に、是非とも正面から取り組んでいきたいテーマだと感じます。

参考:大阪市福祉局障害者施策部障害福祉課『放課後等デイサービス事業所における発達障がい児支援の現状

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)

通信制高校による学童保育事業への参入

学校法人・教育業界コンサルタントの水溪です。

いつもお読み頂き有難うございます。

通信制高校・サポート校の運営で知られるKTC中央学院がこの春スタートさせた取り組みに、

●KTC放課後スクール HugPON!(http://www.hugpon.jp/

という学童保育事業があります。

同校の参入の一因と考えられるのが、通信制高校を取り巻く環境の変化です。

平成23年度までの10年間を見ても、通信制高校在籍生徒数は19万人前後とほぼ横ばいである一方、私立の通信制高校(独立校)は80校を超え、この10年で4倍以上となっています。

すなわち、生徒・保護者は数ある通信制高校から学校を選択する立場になっており、学校側は、これまで以上に高品質なサービスと独自色の発信が求められる市場環境に突入していると言えます。

このような企業努力に加え、長期的に総合的な教育機関として優位性を示していく為には、より下の年代や保護者を意識した事業展開も検討する価値のある戦略です。

事実、成長を続け2,500億円市場と言われる学童保育業界には、学習塾や大手フィットネスクラブが参入し、単なる放課後の居場所とは異なる、勉強・英会話を教える学習支援や独自のコンテンツを打ち出したプログラムを提供しています。

こうした取り組みには、事業体としての成長や若手が活躍する新たなフィールドの創出、自社のノウハウの深化、教育企業としてのイメージの向上といった効果が期待出来ます。

(もう一つ、学習塾であれば見込み客の確保・生徒の囲い込みといった狙いもあるかと思いますが、通信制高校と学童保育の関連性を考えた場合、この効果はそれほど重視されていないように思われます。)

いずれにせよ、市場の変化に立ち向かうチャレンジングな取り組みとして、個人的にとても気になる事業です。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)

大学の「今」に触れてみる

学校法人・教育業界コンサルタントの水溪です。

いつもお読み頂き有難うございます。

各学校では終業式を終え、高校2年生にあたる生徒さんも少しずつ進学や就職準備の色に染まっている時期かと思います。

私も、高校生の頃は周囲で

「模試で偏差値が●●だったから、××大学を目指す。」

「同じクラスの△△は、○○予備校に通い出したらしい。」

という声が聞かれ、何となくみんなそわそわし出したような記憶があります。

勉強が出来る人や頭の良い人は既に集中モードに入っているかもしれませんが、一方でなかなかそれが出来ない人もいます。

少なくとも私はそうでした。

そんな時はやはりドン臭い方法かもしれませんが

「自分は、どんなことに関心を持っているんだろう。」

「大学って何をする所なんだろう。」

「将来どんな仕事をしてみようかな。」

と言ったことを、コツコツ考える時間を持つことが大切なように思います。

本を読んだり調べたりするのも良いですが、夏休みは実際に大学に足を運んでみる良い機会です。

高校によっては大学の担当者が説明に来校してくれる所もありますが、やはり、自分で切符を買って行ってみる事をおススメします。

幸い、最近は最先端の大学の研究に触れられる機会も多々あるようです。

●参考:大阪大学HP「【特集】小学生、中学生、高校生向け公開講座」(http://21c-kaitokudo.osaka-u.ac.jp/news/2013/newsletter_vol14

実際に足を運んで、眼で見て触れるからこそ得られるものも沢山あります。

生徒さん、もしくはお子さんと向き合う中で、是非こういった機会もすすめて頂ければと思います。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)