HPを活用した放課後等デイサービスの独自色の発信

学校法人・教育業界コンサルタントの水溪です。

いつもお読み頂き有難うございます。

「放課後等デイサービス」は障害児通所支援の一つであり、就学中の障害のある子どもの生活能力向上の為の訓練や、社会との交流の促進を意図するものです。

規制緩和のもとで福祉業界内外からの参入が続く中、WEBを通じて自社のサービス内容を積極的に発信する法人も現れて来ています。

情報の発信力の度合いを、ここでは大きく3つのレベルに分けて見てみましょう。

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【レベル1】HPを作っている

マーケティングのポイントは意識していないが、とりあえずホームページを用意している法人がこれに当たります。営業時間、定員、サービスの概要、アクセスといった基本情報は掲示しているが、それ以上の情報は不足した状態です。

【レベル2】自社の魅力・情報を余す事無くHPに盛り込んでいる

レベル1で盛り込めていなかった、ソーシャルスキルトレーニングの重要性の訴求や、サービスの良さ、安心感を伝える工夫、実際に問合せをして貰う為の工夫等がこれに当たります。

【レベル3】独自の魅力・サービスをHPで積極的に発信している

他の施設と比べた独自性のあるコンテンツがこれに当たります。例えば、年齢別のコース分け、オリジナルの教育プログラム、アートやスポーツに関するコンテンツ等もその一つです。

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ホームページの活用は、検索エンジン上で福祉サービスを検索している見込み客の獲得だけでなく、その他媒体や口コミによって自施設を知った保護者が、より施設を知るための窓口としての役割も果たします。

安定的な顧客獲得の為に、また高品質なサービスを永続的に提供し続ける為に、是非注力して頂きたい施策です。

もし、「何から手をつけたら良いかわからない」「アピールポイントってどこだろう」と言うお悩みをお持ちの方がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談頂ければと思います。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)

『君たちはどう生きるか』という問いかけ

学校法人・教育業界コンサルタントの水溪です。

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先日、吉野源三郎著『君たちはどう生きるか』(岩波文庫)をふと手に取って再読しました。

凄い本ですね。

同書が出版された1930年代は、ヨーロッパではヒトラーやムッソリーニが政権をとり、日本は日中戦争に突入していく軍国主義の時代です。

そのような時代背景の中で、児童・生徒に対し書籍刊行を通じてメッセージを送られた事に、畏敬の念を感じます。

ストーリーは、主人公の身の回りで起こる日々の出来事や人間的な成長を中心に綴られるのですが、自身と社会に対する問い、科学・歴史・文化といった教養、人類の進歩といったテーマが相互に結びつき合い、眼が開かれるような思いがします。

それにしても、何と本質的な問いかけでしょうか。

私も、10代のある時期にこう問いかけてくれる師に恵まれた事を幸福に思います。

本当の教育とは、こういうものだと感じます。

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水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)

価値は伝えられる事を待っている

学校法人・教育業界コンサルタントの水溪です。

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愚かしい事を言うようですが、私は元々「広告宣伝」という言葉が余り好きではありませんでした。

虚栄心とでも言うのでしょうか。

実際以上に自分を大きく見せようとする行為や、自らの魅力を過剰に喧伝する姿には、どこか抵抗を感じていました。

私の父が、『商い』に疎い地方の高校教師だった事も関係しているのかも知れません。

どちらかと言うと、教育や福祉の現場で、日々目の前の人と真摯に向き合っておられる教育者・援助者の方の姿に尊敬の念を感じます。

ただ、曲がりなりにも経営コンサルタントとして仕事をさせて頂くようになってから、考えも少しずつ変化して来ました。

すなわち、

●仮にどれだけ素晴らしい教育活動やサービスを提供していても、それを本当に求めている人に届ける事が出来なければ意味が無い。

●また、教育や支援を提供し続けるには、まず組織体として存続しなければならない。

という事です。

お客様や現場の先生方と直接お会いするにつれて、身をもってそれを感じます。

教育は、他の財・サービスと異なり購買頻度が低く、一生を決めるものと言っても過言ではありません。

それ故、他の業界以上に、自校に関する質の高い情報を、必要としている人に届ける事が求められます。

外からは見えない学校の魅力や役割、現場の先生方の思いなど、伝えたい事は沢山あります。

こういった魅力は認識し難いものですし、普段の先生方の教育活動もなかなか表には出てきません。

しかし、これらの価値は伝えられる事を待っています。

コンサルタントとして、その橋渡しをする力をつけたいと思います。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)

広域通信制高校が取り組む放課後等デイサービス事業

学校法人・教育業界コンサルタントの水溪です。

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障害のある子どもが、放課後や学校の休業日に利用出来る社会資源に「放課後等デイサービス」があります。

本サービスは、平成24年の児童福祉法一部改正に伴って整備された障害児通所支援の一つであり、就学中の障害児の生活能力向上の為の訓練や、社会との交流の促進を行う事業です。

利用に際して必ずしも手帳は必要では無く、地域の相談センターや医師等によって療育の必要性が認められれば、原則1割負担で利用が可能です。

ニーズの高まりに対して厚生労働省も規制緩和について言及する中、福祉業界以外からの参入事例も生まれています。

広域通信制高校を運営する株式会社代々木高等学校が設立した「よよこ~クラブ」(http://4450club.jimdo.com/)もその一例です。

同施設は、学童保育になじみ難い発達障害のある児童・生徒へ居場所を提供すると共に、代々木高等学院保育福祉コース生の研修の場としても機能しています。

勿論、療育の場としての品質を維持する為には優秀なスタッフの育成が大前提となりますが、地域資源と学校を繋ぐ連携の要として、また、次の教育段階へ移行しても継続的な支援を可能にする主体としての意義は非常に大きなものです。

マーケティングの観点から見ても、自校の教育部門の認知度の向上や、入学者予備群との関係を構築する効果が期待出来る、非常にチャレンジングな取り組みと言えます。

放課後等デイサービス事業には、本事例以外にも、既存事業との相乗効果を創り出す可能性がまだまだ眠っているはずです。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)

学校案内の到着確認

学校法人・教育業界コンサルタントの水溪です。

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5月のこの時期、全国の高校・専門学校・大学で、平成26年度入試の為の学校案内と受験要項の配布が始まります。

学校案内は、自校の魅力が凝縮されたものであり、未来の生徒が直接手にとって触れる、生徒募集の要とも言えるものです。

また、塾・予備校・学校に設置される自校の案内は、進路指導を介して、入学へと導く窓としての役割を果たします。

私が新卒として船井総研に入社し、チームリーダーの松下から教わった事の一つに、

●発送先の学校や塾・予備校に対しては、電話で資料の到着確認をすることが大切。

という教えがあります。

「学校案内を送ること」は目的ではありません。

正しい目的は、

●請求主・発送先担当者が封を開け、進学希望者の目に触れる場所に設置してくれること。

もっと言えば、

●進学希望者が手に取り認知して貰うこと。

●より自校を知る為に、ひいては出願に向けて行動して貰うこと。

にあります。

生徒募集上の重要な経路となる塾や予備校に対し、資料の到着確認電話する。

決して難しい事ではありませんが、たったこれだけの事で、情報の伝達率は確実に向上します。

一本の電話が、発送先との関係構築という意味でも効果を発揮します。

是非、自校の魅力を多くの方に伝える為に、取り組んで頂ければと思います。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)