放課後等デイサービス事業所が繋ぐ支援の輪

学校法人・教育・福祉業界コンサルタントの水溪です。

いつもお読み頂き有難うございます。

昨日は仕事を早めに切り上げて、大阪市天王寺区にある「発達障がい支援室subaco(スバコ)」さんの勉強会に出席させて頂きました。

●subaco(http://www.subaco.org/subaco/Welcome.html

児童発達支援と放課後等デイサービスを行う同事業所では、理学療法士・作業療法士の方が中心となって専門的な療育が行われています。

今回出席させて頂いた勉強会は、本来は事業内のスタッフを対象としたものですが、希望すれば外部職員や保護者も無料で受講することが可能です。

非常に素晴らしい取り組みだと思います。

利用者さん・保護者・支援者に寄り添う事業所の理念が、こういった所にもあらわれているのでは無いでしょうか。

こうした地道な勉強会が、学校の先生や関係諸機関の人々を繋ぎ、良い支援の輪を生むエンジンになっているのだと思います。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)

医療現場における発達障害のある方への視覚支援の取り組み

学校法人・教育・福祉業界コンサルタントの水溪です。

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初めて行く歯医者さんで、今まで受けた事の無い治療を受けるのはとても不安が伴うものです。

病院特有の匂いの中で大きく口を開けながら、「どれくらい痛いのだろうか。」「いつ終わるんだろうか。」と考えていると、心細い気持ちになってしまいます。

とりわけ、感覚や聴覚の過敏さを持つ広汎性発達障害(PDD)傾向のある方にとっては、見通しのつかない中で各種の治療を受けるのは、とてもストレスフルなことであると想像されます。

長崎県口腔保健センターでは、このような問題を解決する為に、WEB上に「視覚支援ツール」をアップして情報の発信に努められています。

●長崎県口腔保健センター 視覚支援ツール(http://www.nda.or.jp/center/visualsupporttool.html

同施設のサイトでは、初診時の聞き取りによる障害の状況の把握の重要性と共に、視覚支援ツールの活用がスムーズな治療の一助になり得る旨が記載されています。

私も長年矯正歯科に通っていたのですが、その日にされる治療や、今から行われる事について予め説明をされることで、とてもリラックス出来た記憶があります。

やはり、予期せぬ痛みや刺激を受けるのは誰にとっても気持ちが良いものではありません。

障害のある方へのサポートという範囲にとどまらず、サービスレベルを向上させ、多くの患者さんに満足頂く為の視点としても大切な要素であると感じます。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)

学校説明会におけるムービーの活用

学校法人・教育・福祉業界コンサルタントの水溪です。

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先日、関西の中高一貫校さまにご依頼頂き、学校説明会時に使用する動画を納品させて頂きました。

広報担当の先生からご満足の声も頂け、とても良いものに仕上がったかと思います。

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説明会の場で動画を活用するメリットは大きく3つあります。

一点目は、「視覚的な情報伝達量の多さ」です。

1時間に満たない説明の場で多岐に渡る内容を伝えるのは非常に困難です。

そんな中、5分ほどのムービーに訴求すべきポイントをまとめたものを流す事で、口頭では伝え切れない情報を伝えることが可能になります。

第二に、「期待感の向上の為のツールとしての役割」です。

効果的な説明会をプロデュースするポイントはいくつがありますが、冒頭部で見学者の関心を惹きつけるコンテンツを配する事が重要なカギとなります。

躍動感のある音楽にのせて、活躍する卒業生の姿や生徒へのメッセージを送ることも動画だからこそ出来ることと言えます。

第三に、「自校の魅力の全体像を提示する効果」です。

私自身は、学校説明会やオープンキャンパスの要は実際の教育内容や先生方・在校生の方々に触れることだと考えていますが、そこで得られる情報は非常に断片的になる恐れがあります。

その点、予め自校に関する全体的なイメージを伝えることで、その後の説明や体験コンテンツの浸透力も向上します。

限られた時間で学校の魅力を伝え、学校生活と将来に対するイメージを持って貰う為に、是非一度動画の使用を検討されては如何でしょうか。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)

他校を紹介する勇気

学校法人・教育・福祉業界コンサルタントの水溪です。

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我々がオープンキャンパスや学校説明会の良し悪しを評価する際の項目の一つに、「他校に対する適切な情報を伝えているか」というものがあります。

言うまでも無く、説明会の場で優先すべき事は、自校について知って貰いその魅力を体感して貰う事です。

しかし、個別相談の場で生徒や保護者のニーズを細かく伺った上で、もしも生徒にとって他校が望ましい選択肢になり得るのであれば、その情報を伝える事も必要です。

私がお世話になったある通信制高校の校長先生は、学校内を一通り案内した後に、必ず上記のような姿勢で見学者の方と向き合っておられました。

短期的な「売上」の確保という意味では、もしかしたら望ましく無いことなのかも知れません。

その見学者さんが、他校を見た上で、それでも再び自校に来てくれるかは分からないですから。

ただ、教育者として私はこの先生を非常に尊敬していますし、多くの生徒さんもその人柄を慕って毎年入学されています。

自校が何の為に存在しているか、また出来ること・出来ないことが明確であり、現在提供している教育内容に自信があるからこそ出来ることだと思います。

教育はそれを望む人全てに開かれているべきものだと思いますが、相手が求めるものと自校の強みとが合致しない可能性があるのであれば、他校を紹介する勇気も必要だと感じます。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)

授産施設の自助努力を促す仕組み

学校法人・教育・福祉業界コンサルタントの水溪です。

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先日、審査員の一人としてお招き頂いた「第5回スウィーツ甲子園 兵庫県大会」に出席して参りました。

同大会は、兵庫県下の障害福祉サービス事業所で作られた商品の販路拡大を担う兵庫セルプセンターさんが企画され、現在は全国大会が開かれるビックイベントとなっているものです。

私は縁あって昨年から参加させて頂いているのですが、どの事業所さんの商品(焼き菓子やパン、ジャムなど)も独自の工夫がなされ、日々の努力が伺えるものばかりでした。

この企画をゼロから立ち上げて来られた方々に伺って知った事なのですが、開催当初は

●事業所で作ったものが売れたら良いな。

という姿勢だった各施設の方々が、ここ数年は

●ウチの事業所はこんな良いものを作っている。この商品を、こんなお客さんに是非買って貰いたい!

というように、自信を持った表情に変わられてきたそうです。

文字にすると些細な違いかもしれませんが、この差は物凄く大きなものだと思います。

これまでの歳月の成果ですね。

ともすれば相互に孤立する恐れのある各施設を繋ぎ、外部に対して自施設の取り組みを伝える機会を提供する役割を担われているように思います。

このような素晴らしい仕組みと、各施設さんの試行錯誤に非常に感銘を受けた一日でした。

~追記~

兵庫県下の授産商品は、こちらのサイトで購入出来ます。

●+NUKUMORI(http://www.nukumori-hyogo.com/

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水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)