小学生と向き合う仕事

今月に入って、小学校の教師を目指している二人の生徒から話を聞く機会が有りました。

それぞれが、自分の心やこれまでの体験に根ざした動機を持っていて、真剣に悩み、考えているようです。

僕自身は、高校生の頃は教師になりたいという真っ直ぐで強い気持ちは持っていなかったので、少し眩しい思いがします。

そして、生徒が語る言葉に惹き付けられている自分に気がつきます。

頭に浮かんでくるのは、

「僕もいつか、小学生に教える仕事をしてみたいな」

という思いです。

最近そう感じるようになったきっかけの一つは、いじめ被害児童の保護者が書いた生々しい記録を綴った書籍を手に取ったことに有ります。

もしかしたら、不登校経験を持つ生徒と日々面談をする中で、彼・彼女らの小学校時代の経験が、今なお大きな影を落としていることも影響しているかも知れません。

生々しい体験が記された本を読んだり、生徒の声に耳を傾けていると、自分も小学校高学年という時間の中で苦しい思いをしたことが思い出されます。

幸いにも、そのせいで自分の足元が揺らぐようなことは有りません。

しかし、そこには特別な「何か」が有ります。全く忘れてしまうことは出来ません。

高校生や10代後半の生徒と向き合うことは自分にとって大事なテーマですし、ずっと続けたい。

しかし、いつかはもっともっと下の年代の所まで遡って関わってみたい。

そんな願望を感じています。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)

性教育についての覚え書

2月の始め頃に、リヒテルズ直子さんによる「オランダに学ぶこれからの日本の性教育」という講演を聴講して来ました。

性教育と言うテーマに関心を持った私自身の動機としては、

  • 小中学校段階で誤学習を積み重ねてきた生徒や、他者の感情理解に課題を持っている生徒の恋愛や性の悩みに上手く関われていないこと。
  • 自校の性教育が「寝た子を起こすな」式の消極的な取り組みに止まっていること。
  • 様々なトラブルが起こる中、事後的な対応では無く、日常的にもっとすべきことがあるのでは無いかと感じていること。

が挙げられます。

講演の要約とは異なるかも知れませんが、自分なりに受け止めたポイントを書いておきます。

  1. オランダにおける充実した性教育の根本には、「人権意識」や「自立した市民の育成」という理念がある。
  2. 移民・難民の流入によって様々な宗教的背景を持つ人々が増加する中、性意識についても多様性を尊重する姿勢がより一層求められている。性意識が一人ひとり異なることを認め、性的マイノリティの人権を尊重することも指針として定められている。
  3. 社会における性的なタブーの存在は、封建社会の支配体制と密接な繋がりを持っている。性の問題は、民主化や個人としての独立にも通じるテーマである。
  4. 人を好きになり性的な関係を築くことも、本来は人として「祝福すべきこと」である。そういった、性・生に対する肯定的な面をきちんと教えている。単に「してはいけないこと」「タブー」としては、性や人を好きになることが忌むべきことになってしまう。
  5. 幼い時期から、「自分が望まないことにノーと言うこと」を教えている。性被害から身を守る意味も有るが、自他の尊重や、自立して行動出来ることに重きを置いている。
  6. 思春期以前や小学生段階から具体的な避妊方法について教えることに目が行きがちだが、他国と比べて子どもたちが性交渉に至る年齢は早くは無い。
  7. 性教育をすすめる中では、ピアグループや、電話・チャットによる相談室、動画や絵本・ゲームを活用したゲーム教材を活用している。
  8. LGBTの子どもの約5分の1が自分の性的傾向を受け入れられない。自殺企図や自殺未遂も高い現実がある。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)

健全な人間関係

学校の世界には、「立哨指導」という言葉がある。

登校時、校門の前に教員が立っている光景を思い浮かべて貰えれば良い。

兵隊臭く管理主義的な響きは好きになれないが、私自身は出来るだけ時間を作って立つようにしている。

校則や生徒指導上の注意すべき点もある。

しかし、何よりもまず、生徒がどんな顔をして学校に来るかを見ることに意味があると思っている。

お互いの顔を見て挨拶をする。時に応じて、二言三言交わす。

その程度のことだ。

生徒同士の濃密な時間と比べたら、高校生にとって教員との挨拶など取るに足らないものだと思う。

しかし、2~3秒とは言え、これも人間関係の一つだ。

極端な話かも知れないが、健全な人間関係や安心な環境がある程度保障されていれば、学校で起こる多くの問題は未然に防ぐことが出来ると思う。

教員が生徒に目を向け、声を掛ける朝の時間も、そういった関係や環境を地道に築く一つの手段である。

勿論、忙しいことも有るし、全教職員が毎朝校門に立つ必要は無い。

ただ、時々でもやってみると、教員として得られるものが多いように感じます。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)

届くこと

この一週間は、自分自身の気持ちが大きく揺さぶられる日々だった。

年度末がすぐそこに迫っているにも関わらず、生徒本人にも保護者の方とも殆ど繋がることが出来ず、学校として良い関わりが出来なかったケースが1件や2件では無いからだ。

教員としては無力感を感じるし、心に澱のようなものが溜まっていく。

自分の仕事、自校のサービスに価値がないと見做されているのであればそれは変え続けるしか無い。

様々な事情から高校卒業を待たずして社会人としての自立を優先する生徒も居るし、10代でも既に経済的に自立している生徒も居る。

しかし、未だそれも難しい、様々な意味で支援が必要と思われる家庭が教育の場から離れていく実情がある。

より良い居場所や社会資源に繋がれば良いが、楽観的に思えないことも多い。

学校に軸足を置いて、それを生業としている自分の考えるべきことはシンプルで良いのかも知れないが、矛盾を感じることが増えてきている。

本当に必要としている人に届いていない。

それとは別に、教員として嬉しい、濃密な時間もいくつかあった。

先日も、対人関係や心身の面で苦しい思いをつつも、自己をきちんと内省しながら成長する生徒の姿を目の当たりにすることが出来た。

心の中は将来について不安でいっぱいだと思うが、もう少しだけ努力をしてみようという表情を見ると、心が震える思いがする。

他にも、この一年間学校から離れていても、変化を求めて行動している知らせを聞けて驚く場面も有った。

リーチする方法、キャッチする方法をもっと考えて行かなければならないと思う。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)

2019年の目標

少し遅くなりましたが、新年の目標をここに記しておきます。

その前に、少しだけ振り返りを。

2018年は、職場の正職員選考や授業力についての基本研修をクリアし、社内的なものとは言え、教員として仕事をしていく上での足場固めが出来た一年でした。

生徒に対しては、より深い学びへ繋ぐ為、振り返りの習慣化を目指したe-Portfolioづくりに着手。

また、新たに生徒指導・生活指導という仕事の一端を担うことになり、そのしんどさと可能性を感じることが出来た。

私的なことでは、2016年の夏に離婚をしてから2年以上経ち、これからのことを多少前向きに考えられるようにもなった。

少しずつですが、色んな歯車が上手く回り始めているような手応えが有ります。


【2019年の目標】

「卓越した教員になる」

自分のことだけじゃなく、組織の仕事をまわし、その腕で同僚を助けられる存在になる。

一人の人間として、生徒と良い人間関係を作る。また、生徒自身がそういった人間関係を作る力を育てる。

包括的生徒指導、PBIS、ブリーフカウンセリングの手法の実践。校内での展開。

現代社会の授業と進路指導、生活指導におけるe-Portfolioの活用事例を作る。他キャンパスへ発信出来るものにする。

2019年度中には、教育学の学士号と英語の教員免許を取得する。

始業時間の30分前には必ず自席に居る。今のバタバタした習慣を変える。

1日15分は英語の勉強を継続する。

校内or校外で小さな勉強会をしたい。まずは自分が参加する所からだが、常に発信出来る状態を作る。

生徒が辞めない学校を作る。

「疲れにくく、変化に反応できる体作り」

月4回は合気道の稽古を継続する。出来れば、この1~2年で初段になりたい。

月10㎞はリフレッシュの為に走る。

体重を72.5㎏にする。

「全てのベースとなる良い生活習慣」

だらだら夜更かしをしない。24:00にはスマホを置いて布団に入る。すべきことはそれまでに片付けるか、早起きしてやる。

毎週土曜日に15分の掃除と整理整頓タイムを持つ。

週3回程度は弁当を持参する。コンビニでの買い食いを減らす。

教育の仕事を通じて気づいたことを記録する為に、週1回はブログを書く。

週1回で良いので英語の短い日記を継続する。

「将来の為のお金の管理」

確定拠出年金とつみたてNISAを継続。

20万円は貯金する。

「プライベートの時間」

パートナーとの時間を大切にする。季節を感じる食事や外出を楽しむ。

月1回はバイクか自転車で出掛ける。心に遊びの部分を作る。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)