放課後等デイサービスと専門学校との接点

学校法人・教育業界コンサルタントの水溪です。

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以前医療系専門学校をご訪問させて頂いた際、その敷地内で附属の鍼灸院を目にしたことがあります。

専門学校が付属の医療施設を持つことには、

①質の高い実習機会の提供、②差別化による生徒獲得、③地域社会と関与する窓口の確保

といった効果が期待出来ます。

国家資格に対応した認知度の高い職種がある一方で、放課後等デイサービスの分野はその歴史が比較的若いこともあり、在学中に直接触れ、進路として選択していく仕組みはまだまだ整っていないように思います。

宮崎市にある宮崎保健福祉専門学校は、専門学校が放課後等デイサービス事業所を持つ非常に稀な例の一つです。

同校は、介護福祉、作業療法、精神保健福祉に関する3学科を有しており、事業所内ではプレイセラピーを中心とした発達を促す取り組みや、自立の為のプログラムが提供されています。

それぞれの学科の専門知識を元に児童生徒の生活技能訓練の場に関与出来るという事は、放課後等デイ業界へのルートの提示に留まらず、ライフイベントに応じたサポートを行う支援者としての基盤を養う上でも非常に大きな意味があります。

放課後等デイと学生を繋ぐ素晴らしい取り組みとして、共有させて頂きます。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)

放課後等デイサービスにおける支援の質の二極化

学校法人・教育業界コンサルタントの水溪です。

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就学中の障害のある児童に対し、放課後や学校休業日に療育の場を提供する放課後等デイサービス。

全国的にはまだまだ整備が遅れている地域が多数存在するものの、260万人以上の人口を擁する大阪市は比較的環境が整っていると言われるエリアです。

選択肢が多いのは喜ばしいことですが、お会いする近畿圏の経営者さまの中では、新規参入に伴い事業所間で生じた支援の質のばらつきが問題視されるようになっています。

事実、大阪市福祉局が平成24年7月に行った調査でも、発達障害児を受け入れている69事業所のうち、

●視覚支援を行っている事業所:61%

●感覚統合に関するプログラムを取り入れている事業所:30%

●PECSや絵カード・マカトンなどのコミュニケーション支援を行っている事業所:46%

となっており、発達障害児に有効とされるこれらの手法を導入していない事業所が5割前後も存在することが指摘されています。

つまり、独自のプログラムの導入以前に、療育の基盤となる支援技法だけでも、既にこれだけの差が生まれているのです。

療育の場としてでは無く「預かり」を目的とする施設も一つの在り方かも知れませんが、これらの技法の整備無くしては、安心・安全な環境の提供もままならない恐れがあります。

よりよい放課後活動を提供し、療育の場・ソーシャルスキル獲得の場を保障する為に、是非とも正面から取り組んでいきたいテーマだと感じます。

参考:大阪市福祉局障害者施策部障害福祉課『放課後等デイサービス事業所における発達障がい児支援の現状

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)

生徒が最良の支援者になる

学校法人・教育業界コンサルタントの水溪です。

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教育現場の先生方とお会いすると、発達障害のある生徒さんに対してどのような関わりをすれば良いか、という声をお聞ききする事があります。

極論を言うと、一人一人違うものですし、私は魔法のような方法は知りません。

ただ、限られた時間の中で、40名近い生徒に対してきめ細やかなサポートを行うのは、並大抵の事では無いと思います。

もっと沢山の支援者がいたら・・・、と誰もが感じるのでは無いでしょうか。

放課後等デイサービスを始めとした福祉事業を展開するNPO法人サンフェイスさんでは、この問題を正面から解決するある取り組みをされています。

それは、

●小中学校の生徒を対象とした発達障害に関する訪問授業

の実施です。

正直、私はお話を伺った際、「えっ、先生ではなく生徒さん向けですが?」と思わず聞きなおしてしまいました。

すなわち、障害に関する理解を深めて貰う為に、見え方や感じ方といった特性の体験や、適切な伝え方を知って貰うワークショップを提供されているのです。

授業の根底にあるのは、「相手の気持ちになって考えることが大切」というメッセージであり、柔軟な子ども達はどんどん吸収してくれると仰っていました。

言い換えれば、40人近い生徒が最良の理解者、支援者になる訳です。

それって、本当に凄い事だと思います。

(※言葉で言うのは簡単ですが、実際には訪問授業時の伝え方一つとっても、物凄い配慮がなされていると想像します。)

何も特別な支援で無くても、どうして困っているかを周囲が分かってくれる環境があれば、それに勝るものは無いように思います。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)

福祉職の方が安心して働ける為の環境づくり

学校法人・教育業界コンサルタントの水溪です。

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先日、放課後等デイサービスの事業を行う経営者さんにお話を伺う機会がありました。

放課後等デイとは、児童福祉法に基づき、就学中の障害のある子どもの生活能力向上の為の訓練を行うものであり、受給者証の取得によって1割負担で利用出来る事業です。

私自身、過去に生活訓練・就労継続支援B型事業所に関わらせて頂いた事があった為、人生の早い段階で関与できる放課後等デイの存在意義の大きさは、理屈抜きで納得出来るものがあります。

私のような若輩者が言うのは適切では無いかもしれませんが、支援者としても経営者としても、非常に素晴らしい方でした。

お話を伺って特に感動したのは、子どもへの質の高い療育機会の提供や保護者へのサポートだけでなく、

「職員の処遇改善」

に本気になって取り組んでおられるということ。

介護の分野では良く知られているように、福祉職のバーンアウトは非常に深刻な問題です。

様々な要因がある為一言では語れませんが、「仕組みの整備」で解決出来ることも多々あります。

やはり、本当に良い支援を行なうには、続けられる環境づくりが必要です。

福祉分野の経営者が取り組むべき重要なテーマであると感じます。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)

HPを活用した放課後等デイサービスの独自色の発信

学校法人・教育業界コンサルタントの水溪です。

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「放課後等デイサービス」は障害児通所支援の一つであり、就学中の障害のある子どもの生活能力向上の為の訓練や、社会との交流の促進を意図するものです。

規制緩和のもとで福祉業界内外からの参入が続く中、WEBを通じて自社のサービス内容を積極的に発信する法人も現れて来ています。

情報の発信力の度合いを、ここでは大きく3つのレベルに分けて見てみましょう。

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【レベル1】HPを作っている

マーケティングのポイントは意識していないが、とりあえずホームページを用意している法人がこれに当たります。営業時間、定員、サービスの概要、アクセスといった基本情報は掲示しているが、それ以上の情報は不足した状態です。

【レベル2】自社の魅力・情報を余す事無くHPに盛り込んでいる

レベル1で盛り込めていなかった、ソーシャルスキルトレーニングの重要性の訴求や、サービスの良さ、安心感を伝える工夫、実際に問合せをして貰う為の工夫等がこれに当たります。

【レベル3】独自の魅力・サービスをHPで積極的に発信している

他の施設と比べた独自性のあるコンテンツがこれに当たります。例えば、年齢別のコース分け、オリジナルの教育プログラム、アートやスポーツに関するコンテンツ等もその一つです。

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ホームページの活用は、検索エンジン上で福祉サービスを検索している見込み客の獲得だけでなく、その他媒体や口コミによって自施設を知った保護者が、より施設を知るための窓口としての役割も果たします。

安定的な顧客獲得の為に、また高品質なサービスを永続的に提供し続ける為に、是非注力して頂きたい施策です。

もし、「何から手をつけたら良いかわからない」「アピールポイントってどこだろう」と言うお悩みをお持ちの方がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談頂ければと思います。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)