ボランティアゼミを始めます

いつも有り難うございます、水溪です。
GWの休みを利用して、先日は自転車で琵琶湖を一周して来ました。
大津駅から湖を左回りに走り、湖北の深い緑や美しい水面を横目に眺め、200kmの行程を終えたのは完全に夜。
前回は半周で挫折していた為、何とかやりきれて一安心です。

この5月より、勤務先の高校にて「ボランティア・フィールドスタディゼミ」という通年の授業を持たせて頂く事になりました。
正に、「いつかこういう事がしたいな。」と思っていた授業!

本ゼミの目的は、現実に起きている問題に対して何が出来るか考え、行動することを通じ、生徒が将来の仕事を思い描くきっかけ作りをすること。
外部講師の方による講演やグループワーク、調べ学習や小論文も盛り込んでいきたいと思っています。

振り返って見ると、私自身、所謂普通の学校教育から外れて初めて学びの場を得たという覚えが有ります。

今の自分に、どんな場がつくれるのか。
いまからとてもワクワクしています。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)

学び直せる場

いつも有難うございます、水溪です。

近頃、中学・高校分野の数学復習の為の書籍を持ち歩いています。

移動中や喫茶店で鞄から取り出してページを繰るのですが、目を通してすぐに思い出せるところもあれば、ペンを持って手を動かしてみないと頭の回路が繋がらない箇所もあります。

勉強したはずのことでも、時間が経つと忘れてしまうものですね。

話は少し変わりますが、全国で80校を上回る数となった広域通信制高校でも、中学分野の数学復習の機会を整えている学校が見られます。

本来通信制高校は、様々な理由で全日制・定時制の高校に通学出来ない生徒を対象に整備されたものですので、こういった基礎学習は最小限に留め、その他の活動を重視する事も可能です。

日常生活に関して言えば小学校の算数が身についていれば困ることはありませんし、全日制普通科では得る事の出来ない体験学習に重きをおくのも一つの形だと思います。

ただ、既に自分の理想の職業を決めている生徒を除いては、基礎学力修得の機会喪失が、進路実現の可能性を狭めてしまう恐れがあるのも事実です。

例えば、看護をはじめとした医療系分野では数学が問われますし、農業や工学といったものを産み出す仕事に関心がある場合も理系の勉強が必要となります。

この他にも、文系学部として知られるカウンセラーの仕事なども、より専門的に学んでいく上では統計学を勉強しなければなりません。

これらの大学レベルの数学は殆どが高校で学ぶものですし、それを支えるのは中学の分野です。

時間はかかるかも知れませんが、もし中学段階の内容に不安があるのであれば、そこまで立ち戻って学ぶのが一番近道であるように思います。

その意味でも、中学分野をフォローする為の授業を整えたり、イーラーニング等を通じて復習が出来る学校はとても理想的な場です。

苦手な分野があれば何度でも立ち返って学べば良いし、学校としてそれを応援する。

そんなメッセージの表れであるように感じます。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)

学校説明会におけるムービーの活用

学校法人・教育・福祉業界コンサルタントの水溪です。

いつもお読み頂き有難うございます。

先日、関西の中高一貫校さまにご依頼頂き、学校説明会時に使用する動画を納品させて頂きました。

広報担当の先生からご満足の声も頂け、とても良いものに仕上がったかと思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

説明会の場で動画を活用するメリットは大きく3つあります。

一点目は、「視覚的な情報伝達量の多さ」です。

1時間に満たない説明の場で多岐に渡る内容を伝えるのは非常に困難です。

そんな中、5分ほどのムービーに訴求すべきポイントをまとめたものを流す事で、口頭では伝え切れない情報を伝えることが可能になります。

第二に、「期待感の向上の為のツールとしての役割」です。

効果的な説明会をプロデュースするポイントはいくつがありますが、冒頭部で見学者の関心を惹きつけるコンテンツを配する事が重要なカギとなります。

躍動感のある音楽にのせて、活躍する卒業生の姿や生徒へのメッセージを送ることも動画だからこそ出来ることと言えます。

第三に、「自校の魅力の全体像を提示する効果」です。

私自身は、学校説明会やオープンキャンパスの要は実際の教育内容や先生方・在校生の方々に触れることだと考えていますが、そこで得られる情報は非常に断片的になる恐れがあります。

その点、予め自校に関する全体的なイメージを伝えることで、その後の説明や体験コンテンツの浸透力も向上します。

限られた時間で学校の魅力を伝え、学校生活と将来に対するイメージを持って貰う為に、是非一度動画の使用を検討されては如何でしょうか。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)

オープンキャンパスにおける体験授業の目的とは

学校法人・教育業界コンサルタントの水溪です。

いつもお読み頂き有難うございます。

これからの季節、全国の高等学校さまでは第二回、第三回のオープンキャンパスの準備が進められているのでは無いでしょうか。

昨今、オープンキャンパスの場で「体験授業」を導入しているケースが散見されますが、中には学校の特色や学科・コースの魅力を効果的に伝える工夫がなされ、それ自体に教育的な効果が期待出来るものもあります。

しかし、先生方からお話を伺っていると、毎年恒例の体験授業をすることが目的となってしまい、必ずしも明確な意図を持たないまま実施されている事があるようです。

ここで足をとめて考えて見たいのですが、私は体験授業は大別すると次の3つのパターンがあるように思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

第一は、学習に対する動機付けを目的とするもの。

有名な外部講師を招いたり、最先端の研究に取り組む大学関係者による特別講義の実施などがこれに当たります。

ハイレベルな印象を与える事が出来る反面、実はこれ、普段の学校の様子を伝えている訳では無いという短所があります。

第二は、先生方の普段の授業に触れさせることを目的とするもの。

各科の教員が腕によりをかけた授業を提供し、参加者は希望するものを受講します。

専門の科を持つ学校では、実習や職業体験の一部を見せるものもあるようです。

普段の学校の姿や、先生の人となりを見せるには、この形が最も優れているように思います。

第三は、お楽しみ要素を全面に出したもの。

オープンキャンパスは一種のイベントという側面もありますので、楽しい体験をして帰って貰うのも一つの方法です。

(ただ、高校は「学びの場」ですし、これが全面に出てくるのは私は少し違うように思いますが。)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

皆様の学校の体験授業は、どのタイプに一番近いでしょうか。

勿論、どれが正しいという答えはありません。

それぞれの要素をバランスよく盛り込んだり、第一回、第二回と回を重ねるごとに前述した3要素の比重を変えていく方法もあります。

オープンキャンパスは、生徒獲得の手段であるとともに、先生達が学校をどのような場として捉えているか、また、どんな学校にしたいと思っているかを示す発信の場でもあります。

是非、先生方で体験授業の目的について議論を重ねて頂ければと思います。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)

貴校の学習成果物は外部から見えますか?

学校法人・教育業界コンサルタントの水溪です。

いつもお読み頂き有難うございます。

先日、総合学科を有する西日本の高等学校さまのオープンキャンパスをご訪問させて頂く機会がありました。

同校は選択授業の自由度の高さを活かし、就職の為の資格取得だけでなく、専門学校や大学進学を視野に入れた各分野の体験授業を重視する方針をとっている学校です。

校内には、進学実績や授業外の取組み、各種大会への参加実績に加え、アートやファッション系の授業で作られた作品が至るところに設置されており、「生徒の成果物を見せる」という点を非常に意識的に取り組んでおられました。

(余談ですが、学校業界はこのような内観演出に関しては、塾やパソコン教室、カルチャー教室と言ったスクール業から学ぶべき点が多くあるように思います。)

この学校が素晴らしいのは、成果物の発信が説明会の場に留まらない点にあります。

具体的に申しますと、教務や学習成果物を発信する取り組みが、WEB上でも徹底されているのです。

同校のホームページ上にはアート系コースのバナーが設けられており、クリックする事で生徒作品や各種受賞実績、中学生へのメッセージと言ったコンテンツがあらわれ、入学後の制作風景についてイメージを膨らませる事が出来ます。

今回の事例では、学校のHPに特設ページを設ける方法が取られていますが、facebookやブログを活用する事で、より更新作業を容易にする手段もあります。

学校パンフレットやHPだけでは、どうしても型にはまったオフィシャルな情報発信になりがちですので、こういったツールを活用し、生徒の学習成果物や、授業上の魅力的な取り組みについて継続的に発信をしてみては如何でしょうか。

学校との距離が縮まり、自校独自の魅力がぐっと伝わり易くなるはずです。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)