いつも有難うございます、水溪です。
近頃、中学・高校分野の数学復習の為の書籍を持ち歩いています。
移動中や喫茶店で鞄から取り出してページを繰るのですが、目を通してすぐに思い出せるところもあれば、ペンを持って手を動かしてみないと頭の回路が繋がらない箇所もあります。
勉強したはずのことでも、時間が経つと忘れてしまうものですね。
話は少し変わりますが、全国で80校を上回る数となった広域通信制高校でも、中学分野の数学復習の機会を整えている学校が見られます。
本来通信制高校は、様々な理由で全日制・定時制の高校に通学出来ない生徒を対象に整備されたものですので、こういった基礎学習は最小限に留め、その他の活動を重視する事も可能です。
日常生活に関して言えば小学校の算数が身についていれば困ることはありませんし、全日制普通科では得る事の出来ない体験学習に重きをおくのも一つの形だと思います。
ただ、既に自分の理想の職業を決めている生徒を除いては、基礎学力修得の機会喪失が、進路実現の可能性を狭めてしまう恐れがあるのも事実です。
例えば、看護をはじめとした医療系分野では数学が問われますし、農業や工学といったものを産み出す仕事に関心がある場合も理系の勉強が必要となります。
この他にも、文系学部として知られるカウンセラーの仕事なども、より専門的に学んでいく上では統計学を勉強しなければなりません。
これらの大学レベルの数学は殆どが高校で学ぶものですし、それを支えるのは中学の分野です。
時間はかかるかも知れませんが、もし中学段階の内容に不安があるのであれば、そこまで立ち戻って学ぶのが一番近道であるように思います。
その意味でも、中学分野をフォローする為の授業を整えたり、イーラーニング等を通じて復習が出来る学校はとても理想的な場です。
苦手な分野があれば何度でも立ち返って学べば良いし、学校としてそれを応援する。
そんなメッセージの表れであるように感じます。
水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)