本という窓

最近、朝のSHR前や休み時間に教室に入ると、文庫本を携えている生徒を目にする。

時には、お互いに本を薦め合ったりもしているようだ。

こういうのって、とても素敵なことだと思う。

 

本を読むことは自由な営みなので、心惹かれるものを読めば良い。

でも、あえて理屈を言うと、読書には三つの側面があると思う。

 

一つ目は、知識や情報を得る為の読書。

社会の出来事や人々の営み、未知の出来事を知ることは、見える世界を広げてくれる。

二つ目は、楽しみの為の読書。

思わず引き込まれてしまうような小説や随筆を読むのは、それ自体楽しい。

ページをめくる中で、普段は意識することが無い思いや感情に気づくこともある。

そんな物語との出会いは、すぐに役には立たなくても、人生を豊かにしてくれる。

三つ目は、自分の心と向き合う為の読書。

僕自身が高校生や大学生だった頃に一番切実に思っていたのは、

「自分はこの先、どう生きていったら良いのか。」

ということだった。

高校に通っても分からなかったので、読書を通じてそれを知るきっかけを得ようとしたように思う。

訳が分からないなりにも心に響いて線を引いた箇所や、その時感じたことは、今なお自分にとって大事なテーマだったりする。

自分の専門分野とは違うけれど、大学生の頃は古典といわれるものや、心理や教育書、フロムやフランクルなんかも夢中になって読んだ。

 

勿論、実際にはこんな単純には分けられないが、読書は自分や社会について知る上での窓になってくれるように思う。

薦められて読む本も、また楽しい。

素敵な本が有れば、是非教えて貰えればと思います。

水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)

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