詰まらないことで権威を振りかざす人間は嫌いだ。
生徒にやらなければいけないこと、守るべきルールを伝えることも仕事だが、偉そうにする必要は無いと思う。
自分が教員として大切にしているのは、生徒に対して提案出来る関係を築くことだ。
通信制高校で生徒と向き合っていると、登校や学校生活、日々の学習、人間関係など様々な悩みに触れる。
そんな時、一通り話を聞いた後に
「提案なんだけど、まずは~をしてみてはどうだろう。」
という言葉が自然に出てくるかどうかが、自分の技量や相手との関係性を測るバロメーターになっている。
相手にとって必要だと思うことは全力で伝えるが、生徒はNOと言う権利も持っている。
勿論、僕の提案ぐらいではすぐに解決しないことの方が多い。
そんな時は、繰り返し話をしたり、また別の方法を一緒に考える。
そうやって、10代の内に乗り越えるべきことを一つずつ越えていければ良いと思う。
水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)