学校法人・教育業界コンサルタントの水溪です。
いつもお読み頂き有難うございます。
先日、総合学科を有する西日本の高等学校さまのオープンキャンパスをご訪問させて頂く機会がありました。
同校は選択授業の自由度の高さを活かし、就職の為の資格取得だけでなく、専門学校や大学進学を視野に入れた各分野の体験授業を重視する方針をとっている学校です。
校内には、進学実績や授業外の取組み、各種大会への参加実績に加え、アートやファッション系の授業で作られた作品が至るところに設置されており、「生徒の成果物を見せる」という点を非常に意識的に取り組んでおられました。
(余談ですが、学校業界はこのような内観演出に関しては、塾やパソコン教室、カルチャー教室と言ったスクール業から学ぶべき点が多くあるように思います。)
この学校が素晴らしいのは、成果物の発信が説明会の場に留まらない点にあります。
具体的に申しますと、教務や学習成果物を発信する取り組みが、WEB上でも徹底されているのです。
同校のホームページ上にはアート系コースのバナーが設けられており、クリックする事で生徒作品や各種受賞実績、中学生へのメッセージと言ったコンテンツがあらわれ、入学後の制作風景についてイメージを膨らませる事が出来ます。
今回の事例では、学校のHPに特設ページを設ける方法が取られていますが、facebookやブログを活用する事で、より更新作業を容易にする手段もあります。
学校パンフレットやHPだけでは、どうしても型にはまったオフィシャルな情報発信になりがちですので、こういったツールを活用し、生徒の学習成果物や、授業上の魅力的な取り組みについて継続的に発信をしてみては如何でしょうか。
学校との距離が縮まり、自校独自の魅力がぐっと伝わり易くなるはずです。
水溪 悠樹(ミズタニ ユウキ)